タイトルに掲げた言葉は、禅の言葉である。
意味は、「今、ここで自分が生きることを大事にする」ということだそうだ。
すなわち、先々を追いかけるのではなく、「日々の仕事にきちんと向き合うことが明日につながる」という考え方である。
私たちは、夢や理想に向かって突き進むことが大切である。
そして、それに向かっていくためには「志」というエネルギーを保ち続けることだと思う。
司馬遼太郎の言葉を借りると、その「志」ほど塩のように溶けやすいものはないと。
ただ、日々の真摯な生きざまの積み重ねが「志」を持ち続けることにつながるとも表現している。
この考え方は、タイトルの言葉と通じるところがある。
計画は作れるのにカタチにできない人をいっぱい見てきました。
さまざまな原因によって頓挫してしまう。
でも、そういう人たちをよくよく見ていくと、日々の生きざまを大切にしていなかったような気がする。
生きざまは計画、実行には直接関係ないが、それを支える基礎の部分のようなものだと思う。
例えば、人間関係を構築する上で、相手の肩書や実績というよりも人間性を重んじることの方が多いのではないか。
仮にそうでないとしたら、その人自身にも問題があると思う。
自分に合った人間性かどうかが新たな人間関係につながるものである。
そして、私はその人間性の原点を日々の生きざまに置いている。