バイクと音楽を楽しむ前期高齢者

ロイヤルエンフィールドとグループサウンズ、カワサキWシリーズとグランドファンクをこよなく愛しています。 

ロイヤルエンフィールド初ツーリング・・・東北・6日目

2015-08-13 10:53:29 | バイクツーリング

給油記録と走行記録が先頭に来ちゃったなあ。

10月13日(月)  ☀時々☁  本日の走行距離=178Km
 お宿→ 朝日スーパーライン→ 村上→ 新潟→ 新日本海フェリー

 7時起床。計画ではすでに出発時刻だが、午前中雨が残るという予報なのでゆっくりと出発しよう。時間に余裕はある。空は全面的に雲に覆われてはいるが、降ってはいないし明るい。
 水場までは草地を歩いて120メートルほど。こんな時、ゴム長は重宝する。湯を涌かし、即席みそ汁で身体を温める。牛乳は初めて1リットルを購入。残れば持ち運んで休憩時に飲めばいい。旨くもない缶コーヒーより余程良い。確実に安く上がる。

 ふとエンフィに目をやるとリヤショックの所に取り付けてある荷台がボルトからズレて抜け始めているような形跡を見つけた。増し締めをして荷物をまとめる。林道の記述が少ないナビへの打ち込みに手こずったが、9時出発。
 林道への入り口に「夜間全面通行止め」という電光掲示板の表示があった。
通行止め!?朝日スーパー林道
 昨日のように途中で引き返していたのではフェリーの乗船時刻に間に合わないので確実な情報がほしい。山形県庁に連絡すると、鶴岡市の担当部局の電話番号を教えてくれた。そしたら「通ることはできません」と断言。
 天気も良くなってきたし諦めきれないので電光掲示板近くにある国土交通省新庄河川事務所を尋ねる。日曜出勤をしている職員は一人みたい。尋ねると「こちらの部局はその担当ではないのですが」と言いながらパソコンで情報を探ってくれた。結果は通行できるという。「ありがとうございました、自己責任で行ってみます」。と言って立ち去ろうとしたら「ちょっと待って」と言って携帯の操作を始めた。どこに連絡してくれたのか分からないが、数分待つと返事の電話がかかってきた。そして帰ってきた返事を聞いて通り抜けられることを確信したように僕に伝えてくれた。
 「お忙しい中、ありがとうございました」とお礼を言って立ち去ろうとすると彼、玄関まで出て見送ってくださった。山形ケンミンに感謝!

 継ぎ接ぎだらけの路面をゴトンゴトンと進む。その度にバイクは弾んでいるが、僕の心はもっと弾んでいる。計画するたびに「通行止め」で未踏の地であった朝日スーパー林道。10数年来の夢が今、実現するのだ。
 やがてトンネルが現れた。長くて暗くて細い、車1台が通れる幅しかない。途中に2カ所、離合のための膨らみが設けられていた。いやそれより路面がひどい。2本のワダチは深く、水がたまっている。
 それを過ぎると荒沢ダムのダム湖が現れた。ダム湖の北端に集落があり、キャンプ場や旅館がある。しばし休憩。

一服したらいよいよスーパー林道だ。いや、今はスーパーラインと言うらしい。森林資源よりも観光資源としての性格が強くなったので名を変えたのかな?

 継ぎ接ぎ舗装路がついに砂利道になった。路面に岩が露出したり、こぶし大の石があったりで気が抜けない。とりあえず路面ばかりに神経を集中させて進む。車体に負担がかからないよう、2~3速、時速30キロ程度で登る。
 雨上がりの緑が白い空に映えている。砂利道で後輪がジョリジョリと流れる感じが楽しい。日曜日だからか、時々対向車に出会う。

 左手に西大鳥川の清流を眺めながら進むが展望は開けない。
 山形県と新潟県の県境の直前から舗装路となる。朝日林道竣工記念碑とか案内図のある名無し峠で小休止。この辺から東側に大きく展望が開ける。どれがどの山なのか地図と照合するが分からなかった。でも全体が朝日連峰なのには違いないからよしとしよう。

エンフィ修理
 撮影を終えてエンフィを見ると、気になっていたリヤショック上部の荷台取り付け部が左側も抜けかかっている。こりゃあかんわ・・・修理を決意。積み荷をみんな降ろしてボルトを緩める。渾身の力を振り絞って荷台を押さえつけると「ガキッ」という音とともに取り付け部は元に戻った。

 道路は西側の山腹に張り付いているので新潟側の眺めはずっと東ばっかり。遠くに朝日連峰を眺めながら進む。それが逆転するのは林道がほぼ終点にさしかかる猿田ダムを越えてから。今度は右手に三面ダムを見ながら進むが展望は小さい。

いよいよ林道終了 ↑

 長い林道だったが、未舗装部は約15キロほどと短い。でもエンフィにとっては長く感じられた道のりだった。
 国道7号線に入り、13時30分、道の駅「神林」で休憩。サイドボックスから生ぬるくなった牛乳を取り出し、パックのまま飲み干す。缶コーヒーも飲んで14時出発。

 7号線を外れ、海岸沿いの国道113号線を選択。強い西風のため、海水が霧のようになって降りかかってくる。

 新潟港の位置が分かりにくく、出航1時間前の15時30分を少々過ぎた(汗)。しかし港はガランとしている。なんと1時間半ほど船が遅れるらしい。焦る必要はなかったのだ。
 18時乗船。バイクは15台。その内の10台がハーレーだった。
 酒を飲みながらツーリングレポートの下書きをする。食事は夕べの残りのハムと刻みキャベツ、新潟市内で調達したコロッケとポテトサラダ。あっ、ハシを忘れた!日焼け止めクリームのチューブをスプーン代わりにしてお食事再開。

10月14日(月) ☀   本日の走行距離=230Km(番外編)
 おふね→ 敦賀→ 朽木(くつき)→ R477経由 園部→ 篠山→ 吉川(よかわ)→ おうち

 東北本編を外れるが記載したい記事があるので「番外編」として記す。
 6時、フェリーあざれあは全力疾走したのか、出航が遅れたにもかかわらず、ほとんど定刻に到着した。
 いい天気だこと。国道8号線から高規格道路、国道161号線を時速70キロで疾走。
 最低気温8℃
 しかし寒いことだ。朽木村に至る上り坂の電光掲示板には「9℃」という表示が。東北では最低気温が13℃で、ほとんど20℃以上だったのに。
 7時30分、道の駅「くつき新本陣」で熱~い缶コーヒーを飲み、東北では着用しなかった防寒チョッキを着る。
 国道367号線は安曇川(あどがわ)沿いの谷。なかなかお日様が昇らない。

酷道を楽しむ
 8時30分、国道477号線と交差し、西へ。これが噂の酷道だ。四輪車だと切り返ししなければ曲がれないカーブとか百(もも)井(い)峠(とうげ)も楽しみだ。
 往復2車線の急勾配を豪快に駆け上る。トップバッター、前ケ畑峠の入口には「この先道狭し 車両離合困難」の看板が立ててあった。

 急勾配急カーブに加えて路面状態もろよろしくない。低速ギアを駆使して通過。
 次が百井峠だ。雪対策か路面維持対策かわからないが入り口部分はアスファルトではなく、コンクリートで舗装されている。両側には杉が立ち並びまるで林道。路面状況はさらに悪くなってきた。舗装のはがれやツギだらけ。そこに木の枝や葉が平気で落ちている。切り返ししないと曲がれないコーナーは地方道38号線との交点にあった。ヘアピンと言うほどではない。が、それでも車は曲がれない。道路が狭いのだ。
 ここから花脊峠(はなせとうげ)に向けて高度を上げてゆく。百井峠よりも路面状態は良いが「スゲエ!」という写真になっていないのが悔しい。

 峠を下ろうとすると、うっひゃああ!、15度の下り坂。別所の集落が見えてきた所からようやく普通の道になってきた。しかし酷道走行、大変楽しめました。


 府道366号線、地方道19号線を抜け、道の駅「スプリング日吉」で休憩。枝豆などを買い込み、篠山、吉川を抜けて12時45分、無事生還♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ロイヤルエンフィールド初ツーリング・・・東北・5日目

2015-08-13 02:47:22 | バイク

10月12日(土) ☁のち ☂  本日の走行距離=251Km

 お宿→ 遠刈田(とおがった)→ 笹谷→ 白鷹(しらたか)→ 西川→ 月山湖

 3時30分に目が覚めてからウトウト。この緩い感触を楽しみながら5時30分起床。曇天ではあるが、星もある。カメラを片手に場内散策。芝生のサイトが美しい。栗の木からイガが落ちて小さいながらも実が入っている。食えそうなキノコもある?←食わなかったゾ!

 

 バンガローの中を覗くと机とか椅子とかいうものは何もない。これはそはら湖のバンガローも同じだが非常にシンプル。

 特筆すべきは便所。男も女もすべて洋式なのだ。普通、一方が洋式なら一方は和式である。この構成を考えた人は若手で都市部の客対応を考えた上でのことだろう。今時、田舎でも洋式が主流になってるのだから当然かもしれない。しかしそれを実行できるのが驚きである。
 だんだんと天気がおかしくなってきたので雨具で完全装備、とりあえず遠刈田温泉を目指す。

↑ ゴミ処理完璧!

国道113号線から457号線へ。約束通り降り始めた。牧場と牧場を結ぶなだらかな道は雨さえなければ最高の走りを楽しめた事だろう。
 のどかな457号線から286号線へ。交通量はきわめて少なく走りやすい道だ・・・と思っていたのも山形自動車道、笹谷インターチェンジまで。ここから先は「大型車通行不可」という立て看板が。

「大型車通行不可に胸騒ぎ」・・・酷道286号線
 急勾配急カーブは地図から容易に読み取れたが、カーブミラーの数が少ない。やがてヘアピンカーブの連続となってきた。カーブミラーのほとんどはヘアピンの所にしかないのでミラーがあればヘアピン、要注意だ。きわめて交通量の少ない笹谷峠に突風が吹き付け、山がザワザワと鳴っている。

 きわめて交通量の少ない笹谷峠に突風が吹き付け、山がザワザワと鳴っている。
 下りに入る。左カーブではキープレフトでカーブに入ると出口では右側にはみ出してしまう。それほど狭くて急なのだ。道いっぱい使ってアウト・イン・インの手法でしのぐことにする。これは文句なしの酷道だ。

 13時20分、道の駅「園白鷹ヤナ公園」に到着。「ヤナ」とは長い割竹のスノコのようなものを下流から上流の底に設置し、下ってきた魚を捕る漁法。鮎だけではなく、どんな生き物も根こそぎ捕獲することになるので川幅の半分は通路として残していた。 長い間眺めていたが全然獲れていない。一方、道の駅では大量の鮎が焼かれていた。別の所で獲れたものを仕入れたにちがいあるまい。

鮎、買って持ち運ぶという手もあったのに

 とはいえ、腐ってもアユだ、いい匂いが漂っている。小学校低学年女子4人が母親らしき人と一緒にそれを食ってる。金が無いわけじゃないけれど一日一食健康法のアサノがそれを食ってはいけない。ニオイだけ頂こう。

 いつまで経ってもやむことのない雨の中13時30分出発。よせばいいのに「朝日連峰の自然を満喫」(マップル)という真室川小国)大規模林道へ。ガードレールが整備されていない川沿いの道、どんどん高度を上げていく。10キロほど進んだ所で「通行止め」の看板が行く手をふさぐ。え~!冗談やろ。入り口にはそんな掲示板なかったよ!


 ナビをリセットし、地方道9号線から国道458号線へ。そして国道112号線と合流し、西へ。山形自動車道月山インターチェンジから西の112号線は高速道路並の高規格道路となる。速度は80キロ。西からの強い向かい風を受けながら峠を登る。
 電光掲示板は13℃となっていた。初めて20℃を切った。少し寒い。峠付近まで来ると土砂降りとなり、股の所が湿ってきた。これは合羽の泣き所、左右の足で受けた雨、上から垂れてきた雨がここに集中し、縫い目から侵入するという構造的な問題をもっている。

ついに野宿を決意

こうなるとキャンプ場は無理と判断。3年前の東北ツーリングで利用した月山ダムの西側から1キロほど入った所ににある多目的広場。そこには東屋があってテントを張れるスペースがある。さらに便所、水道も完備。東屋内にはL型の長いすとテーブルも備え付けてある。さらに2方は下から1メートルほどの板張りがあり、風よけにもなっている。
 とりあえず現場を確認する。あの時と同じ状態でその東屋は存在していた。今日の宿をここに決め、まずは温泉だ。近くにあるかたくり温泉「ぼんぼ」の入浴料は400円。昨日一昨日の半額だ。僕は使わないがサウナもある。露天風呂は無いが浴槽は大きなガラスで開放的。20分間浸かった後は発汗防止のために水風呂に入る

ラストナイトは究極のメニュー♪
 食料調達は「Aコープあさひ」。今日は調理場がないしゴミ処理もできないので徹底的に手を抜こう・・・と考えて食材を選び始めた。だが買い物カゴの中を見ると、東北最後の夜が一番みすぼらしいものになりそう。やはりこだわらなくては・・・。
 この店で一番目を引いたのが厚揚げ売り場。2種類の大きなものが「これでもか」と並べられている。そしてそれはパック詰めではない。「なんと庄内地方の山形ケンミンはでっかい厚揚げを美味そうにほおばったのだ~」というケンミンショーのナレーションが聞こえてきそうだ。ようしこれをフライパンで炒めてショウガをすり下ろし、ひっくり返して頃合いを見て醤油をジュッと・・・。これをメインに、しめ鯖とロースハムで補完。究極のメニューの完成だ♪

 小雨降る中、真っ暗闇の多目的広場に到着。やはり暗がりでの設営は手間取る。このテント=コールマン、タビトはダンロップよりスペック上は小さい。だが特殊なフレーム設計(「曲」の中横棒を抜いた形)なので前後がほぼ直立し、広く感じる。それに前室が広いので東屋から少しはみ出した。
 宴会が始まった。厚揚げと醤油の焦げた匂いが立ち上り、ショウガの香りが花を添える。ショウガもこうやって加熱すると生とは比較にならないほど身体を温め、代謝を促進させるという。ただ、厚揚げだけで腹八分になってしまった。

 

 


ロイヤルエンフィールド初ツーリング・・・東北・4日目

2015-08-13 02:18:43 | バイク

10月11日(金)   ☁のち ☂のち ☁    本日の走行距離=231Km
 お宿→ 檜原湖西岸→ 米沢→ 七ケ宿(しちがしゅく)→ 白石(しろいし)→ 蔵王開拓温泉→ お宿
そはら湖と呼ぶ

 7時起床。全面曇りだが明るい。朝一番に散歩する。キャンプ場入り口には「無断立入禁止・そはら湖キャンプ場」とある。今まで何回か利用させて頂いているが、ずっと「そばら湖」だと思っていた。隣の大きな湖が檜原湖(ひばら湖)だからその流れなのだが、確かに「そばら」より「そはら」の方が上品に聞こえる。しかし「ひばら」が「ひはら」ではそうならない。日本語の妙だ。ついでに「ソファラ」と発音したら異国っぽくなるな。それより音階みたいかなどと考えながら鴨が浮かぶ湖を撮る。

 朝のデザートは桃。産毛の生えた皮も好きなので洗ってそのままガブリ!甘み、酸味、香りが絶妙のバランス。それに味が濃い。やっぱり桃は福島だな。
 9時、管理人のおばさんに挨拶をして出発。檜原湖西岸を北上する。途中、道の駅「うらばんだい」に立ち寄る。天気の情報が分かるかもしれない。到着とともにすごい降り方になってきた。

道の駅で情報収集と・・・2時間の休憩&お悩みタイム

 ここの端末機は画面をタッチして操作できない。色々な情報が次々と現れ、天気予報もその中の一つとして扱われているので見るまでには時間がかかる。その上見たいと思う情報の画面は切り替わりが早い・・・と感じる。今日の宿泊予定地、宮城は☁☂、山形も福島会津も同じ。福島でも東部は☁☀。行こうとしている所はどこも雨で情けなくなってくる。
 このような天気に朝日スーパーラインへ行ってもつまらんやろ。いっそのこと南へ引き返して阿武隈洞へ行こうか・・・考えがまとまらないので雨の檜原湖を眺めながらツーリングレポートの下書きをして時間を過ごす。

 2時間も粘っていると小雨になり、お日様が見えたりしてきた。単純なものだ、こうなれば前向きな気持ちになる。「人の心に寄り添う事」って、たとえほんのちょっぴりであっても相手は嬉しいものかもしれない。「小さな親切」という言葉は昔からあったが、今ようやく理解できた気がする。ピントはズレているかもしれないが・・・。本日の計画通り、南蔵王青少年旅行村に申し込みの電話をする。

 合羽は着用せず、そのまま西岸を北上。北塩原村から西吾妻スカイバレーへ。本日一番のハイライトだ。昨日と違って前に車がいないのが良い♪ とはいえ、つづら折れの登坂では3速中心の走りとなる。高度が増すに連れ、樹々のトンネルが色づきはじめた。

 

 白布峠(1416m)から北への下りは南と比べてコーナーは緩い。右の谷を隔てて紅葉が見られる。福島県側とは違い、景色が大きい。曇り空なので色はくすんでいるが、時折陽が差すとそこの部分だけパァーっと煌めく。

「最上川源流」で記念撮影。米沢に向かう緩やかな下り坂にはのどかな農村風景が広がり気が和む。
 米沢市内を外し、南北路では最も東側の「ぶどうまったけライン」を北上。このライン、南側はブドウばかりの緩やかな田舎道。対して北側は赤松のマッタケ山。この急カーブ急勾配は地図からは読み取ることができなかった。ま、平坦地でマッタケは採れんわな。

キャンプ場の近辺にスーパーは無いと言うことなんで高畑町で食料調達。またしてもカツヲの刺身が旨そう。今日は本物のショウガも買った。

知ってしまった、エンフィもう一つの顔!
 国道113号線を東へ。峠に向かい、どんどん高度を上げてゆく。時速70キロで走っている時のロイヤルエンフィールド、柔らかい鼓動が心地良い。だが重い荷物をしょってこのような坂道で負荷をかけるとどうだ、大量にガソリンを吸い込んだ500CC単気筒の爆発が一発一発大振動となってハンドルやステップに伝わってくる。日常ではこのような負荷をかけることが無いので気がつかなかったが、どうやらエンフィ、別の顔を持っていたようだ。
 アクセルを開けるとパワーは出る。しかし車体がこの振動に耐えられそうにないのでシフトダウン。そうすると今度は回転が上がることによる小刻みな固い振動が発生。平坦路を「プテプテプテ」と軽い音で気持ちよく走っていたが「ドカドカドカ」になり、さらに「ピッピッピ」という硬質の高い周波数の音が加わる。これはちと豪快すぎだよ。

 この国道は「七ケ宿(しちがしゆく)街道」と名付けられているが、実は他にもいろんな名の「宿」がある。往時を偲ばせる雰囲気は時代劇の収録にも使えそう。思わず立ち止まって撮影。

 15時40分、キャンプ場に着くと管理人さんが「バンガローを申し込まれましたがどうします?」と聞いてきた。
バンガローをキャンセル

 恐らく貧乏そうに見える僕の外観と、薄日の差す今の天気を考えて選択の余地を与えてくれたのだろう。「現場を見て判断します」と言ってテントサイトを眺める。東屋がある♪下は砂利・土でゴワゴワしてはいるが、テントを張る広さがあるので雨が降れば逃げ込めば良いと判断。バンガローをキャンセルした。これで2千円節約できた。

 東屋のそばに設営してから周辺散策に出発。右手に七ケ宿湖(ダム湖)を見ながら快走。さらに東へ進むと「材木岩」の看板が。3年前に将積サンとのツーリングで訪れた所である。柱状節理の多数の岩がまるで柱のように見えるから材木岩と呼ぶそうな。

 だいぶ暗くなってきた。白石(しろいし)に入り国道4号線と合流。マップルが「大露天風呂が魅力」という蔵王開拓温泉をめざす。
 4号線から国道457号線。どこまで登ったら気が済むのだ!と言いたくなるほど、どんどん高度を稼ぐ。地方道51号線をさらに登るとようやく看板を見つけた。営業時間は18時まで。今17時20分。え~い突撃!

今日も800円、大露天風呂?蔵王開拓温泉
 受付のおばさんが「6時までなんですけど」と申し訳なさそうに言うので「30分もあれば大丈夫です」と返事して脱衣場へ。露天へ行くには内湯の浴槽を通らねばならない。「アッチー!」絶対に浸かることができないと思うほどの熱さに飛び上がった。足を付けることさえ困難なほどの温度。そこを通り過ぎて露天へ。こちらはかなり温度が低かった。しかし大露天風呂といっても昨日より狭い。その下側にも浴槽は1ああったがなぜか空っぽ。上がりがけ、また内湯を通らねばならない。湯船の縁の上を歩いて出る。

 16時30分、キャンプ場に戻り着いてビールを飲みながら調理場で宴会の準備。ゴミ処理をしてくれるキャンプ場は料理も楽しい。

 カツヲの刺身にショウガをすり下ろす。やっぱりおまけについてきたものとは雲泥の差。カツヲ自体脂がよく乗っており、ショウガのピリリとよく合う。地元で買った辛口の佳酒、七ケ宿湖(特別純米酒)が旨い。
 そうしているうちにザ~という雨音が・・・。いかん!テントの中身を東屋の椅子に移し、テントを持ち上げてそのまま東屋へ移す。眠る前で良かった