OTTOの運営とは無関係ですが、どうしても自分の考えを伝えたいと思い、ペンを取りました。
沖縄です。とらいぶのライブがあった24日、沖縄では辺野古の新基地建設に賛成か反対かの県民投票がなされました。結果は過半数の県民が投票し、そのうち7割以上の人が反対票を投じました。今日の神戸新聞にはその結果が大々的に報じられています。
トップ記事には投票結果とそれを受けた安倍首相の「辺野古移設は不変」という立場の紹介。
正平調には「他人に痛めつけられても眠れるが他人を痛めつけたら眠れない」という沖縄の言葉を紹介し、「やさしきウチナーンチュ(沖縄の人)が勇気を持って示した民意である。知らぬふりはしたくない。政府も、私たちも。」と結んでいる。
5面の識者評論には2氏が登場。
「国は工事止めて話し合いを」(寺西俊一 一橋大学名誉教授)「安倍首相は『移設をこれ以上先送りすることはできない』と強調した。沖縄県民の意思表示をこれ以上無視することは許されるのだろうか」・・・(沖縄)県を批判する前に国がなすべき事は山積している。
「日本全体で負担分担すべき」(武田真一郎 成蹊大法科大学院教授)「海兵隊の駐留は沖縄である必要はないとする日米の軍事専門家もいるのに、なぜ辺野古が唯一の解決策だと断言できるのだろうか」・・・「住民の反対を力で抑えつける国のやり方を容認すれば、次は本土でも新たな軍事基地や放射性廃棄物処分場などの建設が強行されるだろう」・・・「今こそ沖縄県民の声を、真摯に受け止める必要がある。」
新聞の顔と言われる社説では「今度は国が立ち止まる番だ」。「辺野古移設で普天間の危険性は除去される・・・これ以上先送りはできないー。政府はそう主張してきた。しかし今回の投票では普天間の地元・宜野湾市でも移設の反対が66.8%と多数を占めた。政府の論拠に現場でも疑問符が付いたといえる。」と述べ、日本全土の0.6%にすぎない沖縄に、在日米軍専用施設の74%が集中する・・・安全保障の負担を特定の地域に押しつけることに、多くの国民が疑問を持とうとしなかったことが、沖縄の苦悩を生み出した一因といえる。」われわれ、本土の人間の責任も大きいというのだ。さらに「地位協定も見直せ」と踏み込む。 「沖縄に『寄り添う』というなら、政府は基地を沖縄に集中させる必要があるのか米国と真剣に議論すべきだ。」「なぜ、沖縄だけに過剰な負担を強いるのか。県民投票が示した課題を、本土に住む私たちも考える必要がある。」と結んでいる。
なぜ私が沖縄にこだわるのか
ルーツは高校時代にあります。自分は京都府出身で蜷川革新府政のもとで高校時代を過ごしました。当時は京都府下の高校生が毎年1回集い、大討論集会を開いていました。「春期高校生討論会」=春討(しゅんとう)です。これは有志の参加ですが、各学校でも「安保・沖縄問題」「問題」「マスコミ」などの議題で全員参加での予備討論会がおこなわれました。その時はまだ沖縄は施政権が返還されていませんでした。「沖縄を返せ!」などと歌っていたものです。
その後に知った事柄・・・唯一の地上戦がおこなわれたのが沖縄であること。全県民の25%がこのために亡くなったこと。米軍によって銃剣とブルドーザーで地主を追い出して無理矢理不当に米軍基地が作られたこと。こんな事に無関心であってはならないと思ったのが半世紀前のことでした。
それからもず~っと心の中には沖縄があったのですがなぜか旅行さえ行ったことがなかったのです。初めて沖縄へ行ったのが4年前の知事選挙の応援。すでに亡くなりましたが翁長前知事の当選のためにビラをまいたりハンドマイク宣伝をしたりと、近所のご夫婦と合わせて4人で活動してきました。
辺野古基地建設がどうなるのかわかりませんが、今日の神戸新聞記事が圧巻であったことをご紹介するとともに、未読の方はぜひコンビニなどで入手してください。