ひつじ飼いのキノコ岩との日常

家庭の事情から、トルコ国内のすったもんだまでw

「命の価値」とは。

2014年11月05日 21時09分40秒 | 事件・事故・宗教・政治
ひつじ飼いの中の
「常識」では。

「人間の命」は
尊いもの。

一人の人間の命は
なにものにも、代えられない。

そう思って
たんだけど。

トルコでは
人の命が、安い。

そう感じる事件が
数多く、おこる。

9日ほど前。
カラマン県、の炭坑で

事故が発生し。
18人の労働者が

内部に閉じ込められた
状態になった

救出活動は
毎日、続けられているのだけど。

9日経った今も
18人の消息は、不明のまま。

現地で働いていた
他の労働者の証言によると

かなり以前から
事故の予兆があったにも
関わらず

現場監督は
何もしなかったこと。

などが
わかっているが。

詳しい調査は
労働者を救出してから

本格的に
開始されるんだそうだ。

実は、
この、事故をおこした、炭坑。

今年の初めに
マニサ県SOMAで
事故を起こして

300人以上の
犠牲者を出した、炭坑と

同じ会社が
経営していたのだそうで。

かなりのズサンな経営、
安全管理体制は

これから更に
明るみに出てくるんだろうけれども。

これは。
殺人罪で、起訴してもいいほどの
ひどさだ、と思う。

その数日後には
コンヤ県で

畑でりんごを収穫するための
季節労働者を

小型ワゴンで
移送中に、

ワゴン車が転倒。
20人以上の労働者が
亡くなった。

こちらも。
定員20名ほどの
小型ワゴンに

実に。
40人以上の

労働者を詰め込んで
運んでいた、というのだから

もう、
言い訳のしようがない。

更に、すごいのは
週末ともなれば

このバスに
70人ほどの

労働者を詰め込んでた、という
証言もあって。

道中、検問が
ある場合は

ワゴン車よりも前に
偵察用車がいて

それが事前に
ワゴン車に連絡を入れて

検問所を通過するまでは
何台ものワゴン車に
分乗させて

検問を過ぎたあとに
また、1台に詰め込む、という

手のこんだ
悪者ぶりを発揮していたそうだ。

ただし。
この、人材を集める仕事をしていた

悪者のおっさん、は
この事故で、自身も亡くなった。

が。
この手の例は

日常茶飯事、
あとを絶たないのだ、という。

おとといは。
イスタンブール沖で

アフガニスタンからきた
難民が

トルコを経由して
他国に

密航しようと
したところ

船は、転覆。
20人以上の難民が、亡くなった。

いまだ発見されてない
人も入れれば

40人近い人間が
亡くなったことになる。

遺体は、ほぼ全員
救命胴衣をつけていた、そうで。

現在のところ
凍え死んだのだろう、というのが
警察の見解。

トルコは。
どこからどこに行くにも
すべてのルートで

中継ポイントに
なる好立地条件。

イスタンブールから
対岸までは

他に比べて
極端に、距離が短いのだ。

世界中から、難民が
ヨーロッパ方面に
逃れていくために

イスタンブールに
集まってきて、「死の順番」を
待っている。

こういう「悪い事」を
する人たちは

人間の命なんて。
鶏1羽ほどの

価値もない、と思っているに
違いない。

こう。
何十人単位、の死者のニュースが

ほぼ、2~3日おきに
報道される国、にいると

人間の命の重みって
一体、なんだろう、と

思わず
考えてしまう。

あなたにも
私にも

動物にも
昆虫にだって

1つしかない
なにものにも、代えがたい

大切な命、では
ないのか。

隣の国、シリアでは
イラク北部の

クルド人自治区からの
応援隊、と

シリア内部の
反政府軍の応援隊、が

コバニで戦闘中の
クルド人勢力に加わって

戦況はかなり
好転しているようだ、との報道が
されている。

誰にも見えないけれど。
ここでも

毎日、たくさんの命が
消えていってるのだろう。

「人の命」に
価値をみいだせるのは

きっと。
お腹が減ってない
命の危険もない

「余裕のある国」の人の
優雅な趣味、なのかもしれない。

つい。
そう思ってしまう。

本当に。
殺伐としたニュースが続く
昨今のトルコである。



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ありがとうございます!

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コメント (4)
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