夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

題詠:妖精

2006-03-18 | poetry
    妖精 悪いな寝てないんだ あなたは眼鏡越しに冷たく見つめ あたしを邪険にする 学会が近いのは知ってるけど 研究室の隅に転がったカップラーメンが あたしの胸を締めつける あなたの頭の中は難しい数式と 発見への情熱でいっぱい あたしが入る場所なんてないのかな 小さな妖精になって 白衣のボタンにつかまっていたいのに もう春だよ お弁当作るからピクニックに行こうよ お花畑でお昼寝したら気 . . . 本文を読む

題詠:春の嵐

2006-03-18 | poetry
    春の嵐 ベランダのパンジーのポットが倒れてる グレーの雲がすごい速さで流れていく 冷たい北風なら肩を丸めて縮こまるけど 今朝は心を開いて風を入れてみたい 春は別におだやかな季節じゃない 澄みきった結晶のような冬と違って ざわざわ気持ちを揺さぶってくる あたしをあたしじゃないようにする まだどうなるかわからない感情/空の色 もう後戻りできない変化/風の匂い いいのかなって不安/手放 . . . 本文を読む