夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

題詠:歌

2006-09-29 | poetry
   歌 あたしにとって音楽は水のようなもの 朝起きて渇きを癒すように ベースの音を体の中にしみ込ませる 湖に波紋が広がり霧が晴れていく 長い地下のトンネルを走る列車の中で シリコンチップから吐き出される音楽を あたしは口を噤んで聴いている 周りの人間が放つノイズが 入り込むのを堰き止めようと 一日が着古した下着のようにくたびれた頃 あたしはピアノの音に手を伸ばす キラキラ輝きながらこぼれ落 . . . 本文を読む