夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

2連詩100題vol.9

2008-09-09 | poetry
081 勾玉 口に入れて冷たい感触を味わう トゲと穴を舌で確かめる 眩暈のような古代のにおいが立ち込める 鏡を見ない日はあっても 死を思わない日がないように するりと抜けて夜の海に沈んでいく むっとするようなみどりいろの風が地面を這う 082 まさか 気がついたらあたしは賀茂川の畔にいて 浴衣を着て立っていた 胸乳に汗が粒になっているけれど 横顔を涼しげに見せる 洛東、洛北と裾を翻しな . . . 本文を読む