
大阪の人間って濃くて、しつこいようなイメージがあるかもしれませんが、私自身はわりとあっさりした人間じゃないかと思っていて、大阪自体への思い入れもあんまりありません。阪神タイガースの帽子をかぶっていつでもどこでも大阪弁でしゃべるってこともないですし、大阪に帰ることも少ないです。それでふとこういう食べ物を食べると懐かしいかなっていうのを並べてみようかなと思いました。……で、ベスト10形式で並べてみます。
第10位 うどんすき
実は私はうどんすきなんて上品(で高い)ものは東京に来るまで食べたことがなかったです。最初からあれですけど。でも、色の薄いだしに湯葉や車えびやはまぐりを入れて味わうこの料理は、やっぱり関西のものかなって気がします。美々卯って店の登録商標です。
第9位 豚まん
これも551蓬莱の豚まんが有名ですね。サイトには551の謂れも載っています。正直言って横浜中華街の高級店の肉まんの方が大きくておいしいですが、懐かしい感じはします。なぜ名前が違うかと言うと、大阪では「肉」と言えば「牛肉」(用例:肉うどん、肉玉)のことで、「豚肉」の場合は「豚」と言わないとダメだからと思ってるんですが。……私は豚まんは(肉まんも)ソースで食べるんですが、それが大阪だからなのか、単なる我が家の習慣だったのか、誰か教えてください。
第8位 関東煮
東京で言うおでんです。というか関東煮(「かんとだき」と発音します)なんて言い方は大阪以外じゃしないかな。我が家では鯨のころ(皮の脂肪の部分)やすじ肉や厚揚げが入ってるわりと濃い味のものでした。これもおでんとの違いはよくわかりませんね。
第7位 お好み焼き
まあ、代表的な大阪の食べもんですが、東京でもめずらしくないんでこれくらいの順位です。ただ大阪では主食だし、デートの時に「お好み食べに行こか?」といった具合に地位も高いんですが、東京では軽食扱い、もんじゃのお兄さん程度のような気がします。一方、広島焼きほどの力が入っていない、しょぼさがあった方が大阪らしくていいと思います。
第6位 てっちり
ふぐちりのことですね。ふぐの毒に当たるからてっぽう、でも、めったに当たらない昔の鉄砲にも掛けていると聞いたことがあります。これも大阪度は必ずしも高くないんですが、その淡白な滋味が好きな人は大阪に多いように思っています。私自身魚にして魚臭くなく、どこか危険な雰囲気を残しているところから、この世でいちばんうまいものだと思っています。
第5位 たこ焼き
東京に住み始めた頃、たこ焼きのたこがあんまり小さいのと焼き方が下手なのと、何より東京生まれの先輩が「おいしいたこ焼きだ!」と叫んだのに驚きました。……まあ、そんなことで大阪自慢をしたって仕方ないんですが。これに限らず東京って食べ物に貪欲に見えてそうでもなく、あまり自然淘汰がないように感じることがあります。
第4位 ホルモン焼き
これには狭義のホルモンと広義のホルモンがあります。そもそもホルモン焼きとは黄体ホルモン(おいおい)などとは全く無関係で、ほるもん<ほうるもの<捨てるものという意味なんですね。で、牛や豚やその他得体の知れない動物の臓物を捨てる代わりに食べちゃいましたってことです。で、狭義のホルモンは腸ですが、広義には牛のいくつもある胃(ミノ、センマイ)だとか肝臓(レバー)とかの他の臓物や舌(タン)や横隔膜(ハラミ)をホルモン屋では食べさせます。生のキャベツのざく切りがタダで出てくるのとカルビやロースのようなちゃんとした身は置いてないのが焼肉屋との違いのように思いますが、そんなうるさいことは大阪ではなかなか通りません。
第3位 きつねうどん
香川県出身の人が讃岐うどんにこだわるほどの思い入れはありません。でも、あの透明なつゆに甘く煮た揚げと縁の赤いかまぼこが2枚、刻み青ねぎが載っているのを見ると、ほんわかとした思い出に戻っていくようです。
第2位 いか焼き
これは東京の人とかは形すらもわからないので画像を掲げました。一見薄いお好み焼きのようですが、まあ粉もんってことではそうなんですが、メリケン粉には何も入れずにイカを散らし、タマゴを割って載せて、上下熱い鉄板ではさんでソースを塗るもので、縁日なんかで食べるんでなつかしいんですね。子どものおやつという点ではたこ焼きと同じですが、味はお好み焼きともたこ焼きとも違います。お好み焼きをこのはさむ器械で作るとどうなるかとか、逆にお好み焼きの鉄板でいか焼きを作るとどうなるか試してみたいような気がします。
第1位 ばってらなどの大阪寿司
大阪寿司は四角い箱に入ってなれさせたものが主流です。ばってらは鯖寿司の身を薄くして、これまた薄い昆布を載せたものと考えればいいでしょう。小鯛寿司(別名雀寿司)などもあります。江戸前の握り寿司と違ったおいしさですが、私のイメージとしてはおみやげで食べるもので、お店では食べません。
さて、こうやって並べてみると似たようなものは関西を中心にいろいろありますし、絶対大阪でなければダメっていうほどのものはありません。大阪の人間は食べるのが好きで、実際おいしいものは多いと思いますが、それにいろんな薀蓄や拘りがくっつくのは私は野暮で都会的ではないと思います。……野暮を嫌うはずの東京の人がいろいろとうるさいことを言ったり、老舗や元祖に拘るのを横目で冷笑するのが実は大阪らしいって思うんですね。
第10位 うどんすき
実は私はうどんすきなんて上品(で高い)ものは東京に来るまで食べたことがなかったです。最初からあれですけど。でも、色の薄いだしに湯葉や車えびやはまぐりを入れて味わうこの料理は、やっぱり関西のものかなって気がします。美々卯って店の登録商標です。
第9位 豚まん
これも551蓬莱の豚まんが有名ですね。サイトには551の謂れも載っています。正直言って横浜中華街の高級店の肉まんの方が大きくておいしいですが、懐かしい感じはします。なぜ名前が違うかと言うと、大阪では「肉」と言えば「牛肉」(用例:肉うどん、肉玉)のことで、「豚肉」の場合は「豚」と言わないとダメだからと思ってるんですが。……私は豚まんは(肉まんも)ソースで食べるんですが、それが大阪だからなのか、単なる我が家の習慣だったのか、誰か教えてください。
第8位 関東煮
東京で言うおでんです。というか関東煮(「かんとだき」と発音します)なんて言い方は大阪以外じゃしないかな。我が家では鯨のころ(皮の脂肪の部分)やすじ肉や厚揚げが入ってるわりと濃い味のものでした。これもおでんとの違いはよくわかりませんね。
第7位 お好み焼き
まあ、代表的な大阪の食べもんですが、東京でもめずらしくないんでこれくらいの順位です。ただ大阪では主食だし、デートの時に「お好み食べに行こか?」といった具合に地位も高いんですが、東京では軽食扱い、もんじゃのお兄さん程度のような気がします。一方、広島焼きほどの力が入っていない、しょぼさがあった方が大阪らしくていいと思います。
第6位 てっちり
ふぐちりのことですね。ふぐの毒に当たるからてっぽう、でも、めったに当たらない昔の鉄砲にも掛けていると聞いたことがあります。これも大阪度は必ずしも高くないんですが、その淡白な滋味が好きな人は大阪に多いように思っています。私自身魚にして魚臭くなく、どこか危険な雰囲気を残しているところから、この世でいちばんうまいものだと思っています。
第5位 たこ焼き
東京に住み始めた頃、たこ焼きのたこがあんまり小さいのと焼き方が下手なのと、何より東京生まれの先輩が「おいしいたこ焼きだ!」と叫んだのに驚きました。……まあ、そんなことで大阪自慢をしたって仕方ないんですが。これに限らず東京って食べ物に貪欲に見えてそうでもなく、あまり自然淘汰がないように感じることがあります。
第4位 ホルモン焼き
これには狭義のホルモンと広義のホルモンがあります。そもそもホルモン焼きとは黄体ホルモン(おいおい)などとは全く無関係で、ほるもん<ほうるもの<捨てるものという意味なんですね。で、牛や豚やその他得体の知れない動物の臓物を捨てる代わりに食べちゃいましたってことです。で、狭義のホルモンは腸ですが、広義には牛のいくつもある胃(ミノ、センマイ)だとか肝臓(レバー)とかの他の臓物や舌(タン)や横隔膜(ハラミ)をホルモン屋では食べさせます。生のキャベツのざく切りがタダで出てくるのとカルビやロースのようなちゃんとした身は置いてないのが焼肉屋との違いのように思いますが、そんなうるさいことは大阪ではなかなか通りません。
第3位 きつねうどん
香川県出身の人が讃岐うどんにこだわるほどの思い入れはありません。でも、あの透明なつゆに甘く煮た揚げと縁の赤いかまぼこが2枚、刻み青ねぎが載っているのを見ると、ほんわかとした思い出に戻っていくようです。
第2位 いか焼き
これは東京の人とかは形すらもわからないので画像を掲げました。一見薄いお好み焼きのようですが、まあ粉もんってことではそうなんですが、メリケン粉には何も入れずにイカを散らし、タマゴを割って載せて、上下熱い鉄板ではさんでソースを塗るもので、縁日なんかで食べるんでなつかしいんですね。子どものおやつという点ではたこ焼きと同じですが、味はお好み焼きともたこ焼きとも違います。お好み焼きをこのはさむ器械で作るとどうなるかとか、逆にお好み焼きの鉄板でいか焼きを作るとどうなるか試してみたいような気がします。
第1位 ばってらなどの大阪寿司
大阪寿司は四角い箱に入ってなれさせたものが主流です。ばってらは鯖寿司の身を薄くして、これまた薄い昆布を載せたものと考えればいいでしょう。小鯛寿司(別名雀寿司)などもあります。江戸前の握り寿司と違ったおいしさですが、私のイメージとしてはおみやげで食べるもので、お店では食べません。
さて、こうやって並べてみると似たようなものは関西を中心にいろいろありますし、絶対大阪でなければダメっていうほどのものはありません。大阪の人間は食べるのが好きで、実際おいしいものは多いと思いますが、それにいろんな薀蓄や拘りがくっつくのは私は野暮で都会的ではないと思います。……野暮を嫌うはずの東京の人がいろいろとうるさいことを言ったり、老舗や元祖に拘るのを横目で冷笑するのが実は大阪らしいって思うんですね。
*************
なんかいろんなものがあるサイトです。
しかも、テンプレートとやけにカラーコーディネーションがいいですね。
えっと…お察しでしょうが、順にコメントしていたら本文と同じ位のボリュームになりそうなので、割愛して…
大阪は食べ物に対する気合いが関東とは違いますよね。偶然入ったお店でも当たりはずれがあまりないし、とにかく出てくるのが早い。
私はまむしも下位でいいので入れたいですね、東京のうな丼とはちょっと違います。
豚まんは私も夫の実家もソースでした。夫は牛肉以外のお肉を「肉」というのをいまだに認めてませんw
大阪のうどんやにもかかわらず、「きつねそば」と「たぬきうどん」が存在していたところがあって許せない、と思いました。新大阪駅内だったんで折衷メニューだったかも知れないですけど。
てっちりとホルモン焼きはそれぞれ別の理由で、私の口に入る機会があまりなかったんですが、それぞれ懐かしい響きで、特にホルモン焼きは学校帰りに通る店先からの、夕暮れ時に食欲をそそる匂いと共に思い出します。
食べ物屋の姿勢は東京と違うって思いますが、注文が遅いと帰っちゃうお客の厳しさがあるんでしょうね(東京で一度でいいからカネ払わずに帰ってみたい
全部まむして(動詞ですw)表面がご飯になってるのは食べたことがないんです。コーヒーとともに違いのわかんないやつです
きつね&たぬきは順列組合せじゃないんだから、いろいろメニューがあればいいってもんじゃないような気がしますね。にしんうどんやおかめそばなんてねぇ。
ホルモンはいかがわしさとそれと表裏一体になったあわれさが味わいのような気がします。てっちりをしょっちゅう食べれるような人は隅っこで食べててって感じです。