夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

音の穴

2007-06-04 | diary
 別のところに書いたんですが、2年ほど使っていたデジタル音楽プレイヤー(DMP)が壊れてしまいました。ハードディスクがカリカリいって、書き込みエラーも読み込みエラーも多くなっていたんで、修理に出してもちょっと無理かなと思ったんで、新しいのを買いました。この際iPodにしようかかなり迷ったんですが、200GBほどの音楽ファイルをお蔵に入れる(まあ実際は1回しか聴かないのがほとんどですが)気もしなかったんで、やっぱりソニーのにしました。

 Sonic StageっていうiTunesに相当するソフト(こういちいち説明しなきゃいけないのもマイナーの悲しさです)がめちゃ重いのがやめたかった最大の理由ですが、ちょっとかわいいショップのおねえさんに「ヴァージョンアップして軽くなったんですよぉ」って言われて、ころっと転向しました。これまでのは名刺を30枚ほど重ねたくらいの大きさで20GB入るものだったんですが、今度は100円ライターよりちょっと大きめの4GBのになりました。2年前まではCDプレイヤーを持ち歩いていたのがウソのようです。

 いつでも聴けるようにってことで、aikoと椎名林檎(東京事変)の全部のアルバムとグールドのゴルドベルク変奏曲とシフのパルティータを入れて、図書館で借りてきた20枚ほどのCDを入れたら残り600MBになりました。まあ、大きさとのバランスから言って思ったよりいいのかなって感じです。……もちろんaikoの新曲「シアワセ」も入れました。

 この2年間でDMPはすごく進歩したようで、何よりハードディスクからフラッシュメモリが中心になっています。確かに動く部分がないのはいいような気がしますし、8GBくらいまでは実用化されているようです。CDの音質のまま圧縮しないで聴くなんて人じゃなければ十分なのかもしれません。私自身20GBのはなんだかわかんない曲が入ったままという広すぎる家を散らかしてるような状況でした。

 さて、今度のはノイズキャンセラーという周りの雑音・騒音に逆相の音をあてて聴きやすくするという機能がついています。どっちかっていうとそういう音に手を加えるのは好きじゃないんで、これまたおねえさんに「音が劣化するんじゃない?」って訊くと「劣化しないんですよぉ」という明確なお答えだったので、安心して買いました。

 で、まだ買ってから3日しか経ってないんですが、ノイズキャンセラーはなんかすごいです。高速道路が上を走る六本木通りを歩きながらでも、音量をあんまり上げないでクラシックの音の隅の方まで聞こえます。音を止めるとヘッドフォン越しでもかなりの騒音が押し寄せる。またスタートするとすうっと静かになる。まるで音の穴に落っこちてずっと遠くに現実が行っちゃったような危険な魅力です。狭い路地を歩いていると後ろから来る車のエンジン音が聞こえないので、はじっこを歩いててもビクッとします。メールを打ちながら歩いてると周りの音が耳に入らなくなりますが、そういった精神状態を機械的に作り出しているのかもしれません。


  

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なんかいろんなものがあるサイトです。




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2 コメント

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確かに危険… (ぽけっと)
2007-06-04 22:33:48
そういうのって、人間らしいロボットの話じゃないけど、できるけどあえてやらないんじゃないかと思ってました。
だって回りの音が聞こえないと危ないんじゃ…それに誰かに話かけられてもしそう…

私のipodは車の音は一応ちゃんと聞こえるようです。
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自己責任でしょうw (夢のもつれ)
2007-06-05 10:00:32
もちろんノイズキャンセラーを使わなくてもいいんですから。。

まあ、こういう満員電車の中で引きこもるようなものを作っちゃうのが人がぎゅうぎゅう詰めになってる日本らしいなって思いますね。スタイリッシュで大ざっぱなアップルはやらないようなw。
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