夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

海の誘い(いざない)

2007-09-12 | poetry


  海の誘い(いざない)

見渡す限り続く浜辺に吹く風は
口をついて出る言葉を散らかしてしまう
ふと見ると短い杭が砂に刺さっている
流されてしまいそうな心を留めようとするように

あたしたちは地の果てに来てしまった
夕暮れは水平線の色を変えていく
あたしたちは海が拒みながら誘うのに戸惑う

背伸びをするように押し寄せる波は
秘めた想いを瞬く間にさらってしまう
杭はたくさんの恋人の幸せと悲しみを見てきたんだろう
頬に深い皺を刻んだ寡黙な衛兵のように


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6 コメント

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Unknown (まひる)
2007-09-13 16:07:41
素敵な写真ですね

東京でも(なんていったら失礼ですか??^^;)
こんな素敵な雰囲気の場所があるんですね

海って本当、神秘的というか
いろんな意味で深い感じで
なんか安っぽい言葉しか出てこないのですが、
大好きです

眺めるの限定ですけど苦笑
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画像が一緒ということは… (ぽけっと)
2007-09-13 23:39:44
先の2連詩の外伝なのかなw、こちらの海は砂が黒いですね。

「寡黙な衛兵」の一文が突然なようですが、よく効いています。

波って圧倒的に迫ってくる割には、まるで執着心のないように去って行って、そのくせさやっぱり何かしらさらって行きますね。
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まひるさんへ (夢のもつれ)
2007-09-15 14:46:29
九十九里の浜です。さすがに東京にはこういう浜辺はないですね。実際はもっと広がりがあっていい感じですよ

海は私も好きですね。詩にもよく出てきますし。我々が生まれたところで、帰るところって気がします

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ぽけっとさんへ (夢のもつれ)
2007-09-15 14:56:53
えっと、九十九里の海を見て思いついたのは共通なんですが、続きとかじゃないんです。説明すると長くなるんで省略しますが、一応別物です。そうですね。実物以上に黒く見えますね。

終わり方をどうしようかと思って思いついたのが「衛兵」でした。童話に出てくる一人ぼっちの国境守備兵みたいなイメージです。

波っていいですね。湖が物足りないのは波があんまりないせいです。
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あ~やっぱり (ぽけっと)
2007-09-18 00:16:59
九十九里でしたか。
行くたびに砂が黒いな、と思ってしまいます。
その黒い砂を巻き上げる波もやっぱり黒っぽく、少しこわい表情の海に思えて、波で遊んでいる人達の歓声がちょっとそぐわないように感じてしまうんですよね。
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そっかぁ (夢のもつれ)
2007-09-21 18:07:45
九十九里の海って私もこわいと感じてて、それは波が荒いのとだだっ広いせいかなって思ってましたが、砂が黒いせいですか。。。

ううむ。そう言われるとそういう気もしてきて、ますます奇怪な幻想にはぴったりのような。
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