海の誘い(いざない)
見渡す限り続く浜辺に吹く風は
口をついて出る言葉を散らかしてしまう
ふと見ると短い杭が砂に刺さっている
流されてしまいそうな心を留めようとするように
あたしたちは地の果てに来てしまった
夕暮れは水平線の色を変えていく
あたしたちは海が拒みながら誘うのに戸惑う
背伸びをするように押し寄せる波は
秘めた想いを瞬く間にさらってしまう
杭はたくさんの恋人の幸せと悲しみを見てきたんだろう
頬に深い皺を刻んだ寡黙な衛兵のように
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なんかいろんなものがあるサイトです。
なんかいろいろしゃべります。
東京でも(なんていったら失礼ですか??^^;)
こんな素敵な雰囲気の場所があるんですね
海って本当、神秘的というか
いろんな意味で深い感じで
なんか安っぽい言葉しか出てこないのですが、
大好きです
眺めるの限定ですけど苦笑
「寡黙な衛兵」の一文が突然なようですが、よく効いています。
波って圧倒的に迫ってくる割には、まるで執着心のないように去って行って、そのくせさやっぱり何かしらさらって行きますね。
海は私も好きですね。詩にもよく出てきますし。我々が生まれたところで、帰るところって気がします
終わり方をどうしようかと思って思いついたのが「衛兵」でした。童話に出てくる一人ぼっちの国境守備兵みたいなイメージです。
波っていいですね。湖が物足りないのは波があんまりないせいです。
行くたびに砂が黒いな、と思ってしまいます。
その黒い砂を巻き上げる波もやっぱり黒っぽく、少しこわい表情の海に思えて、波で遊んでいる人達の歓声がちょっとそぐわないように感じてしまうんですよね。
ううむ。そう言われるとそういう気もしてきて、ますます奇怪な幻想にはぴったりのような。