今度はぶっくばとんがttkttさん(千紫万紅さんって言ったほうがいいかな?)から渡されました。せっかくのお申しつけですからって言うより、一回ネタが楽できるのでしめしめって感じです。
1.持っている本の冊数
さあ、2、30冊くらいじゃないですか。ほとんど手元にはなくて、辞書の類と小学館バッハ全集の書籍の方くらいです。2列のスライドする本箱が私のテリトリなんですけど、徐々にCDに侵食されて本なんか置き場所なくなったので、別のところに置いてあります。それが上の画像です。……ウソですw。ウィーンから1時間ほど行ったドナウ下りで有名なメルクの修道院の図書館で、古い多色刷りの革表紙の天・地・小口に金粉を付けた三方金の美麗な書物を手に取ることができます。そんなところで立ち止まるような人間はいませんからね。6/28の画像はその大理石のチャペルで、ため息が出るほど豪華絢爛です。
2.今、読みかけの本or読もうと思っている本
シェークスピアの「マクベス」です。通勤時に読むのに重くないので、図書館で借りてきました。これだけで日本の近代小説ぜんぶが吹き飛ぶくらいすごいですよ。
3.最後に買った本
図書館で借りることが多くなってるんですけど、買ったのだと「はじめてのラテン語」かな。HPの方にそのデータが載せてあります。
4.特別な思い入れのある本(5冊まで)
①ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」何十年経っても初読の際の衝撃は忘れられません。意味がわかる前に雷に撃たれたようになるなんてことは、若い時でないとありえないでしょう。
②プラトン「パイドロス」プラトンの作品はバッハと同じで挙げだすとキリがないんですが、やっぱりいちばん身近に感じて、幸せな気分になるものを。ショタものとも言えますw。
③サイモン・シン「フェルマーの最終定理」昔々に読んだ本を2冊挙げたので比較的最近読んだもので、かつ別の分野ということで。フェルマーの最終定理自体については、Wikipediaその他のサイトを参照してください。ワイルズが証明にたどりつくまでの悪戦苦闘も感銘深いものですが、数学史として読んでもおもしろく、谷山・志村予想の”Across the Universe”的な壮大さは感動的です。この定理だけじゃないんですが、日本人の書いた数学の本は専門的すぎてわかんないか、通俗的すぎて最先端の状況を知るのには役に立たないか、どちらかがほとんどのように思います。数学者はもっと勉強してほしいですね。
④小西甚一「日本文藝史Ⅰ~Ⅴ」今年の初めに2か月ほどかけて通読しました。骨は折れましたが、記紀歌謡以前から三島由紀夫まで論じ来たり、論じ去る手並みは見事で、読書の喜びをとことん味あわせていただきました。蕪村の記事(5/23-24)で紹介しましたが、小西先生の本領は中世文学、特に和歌や連歌にあり、新古今集以降を低く見がちなリアリズム的文学観が一変します。
⑤吉田秋生「BANANA FISH」マンガもいろんなことを教えてくれましたから、一つだけ挙げておきましょう(みゅーじっくのときは後でPOPSを入れておけばよかったと思いました)。この作品ほどの深さと切なさを感じさせる小説は、今世紀に書かれているのかという気になります。今の小説には関心ないんですけどねw。夢中になって全巻を読んで、マンガ喫茶で朝を迎えてしまいました。
5.バトンを回す5人の方々
まあ、3人で回ってきたんですから、増やすこともないでしょう。所詮お遊びですから、例によって気が進まないときはシカトしてください。
gungnir25さん
しろさん
hippocampiさん
今後ともよろしくお願いします。
後ほど書かせていただきますね~。
「一回ネタが楽できるので」というあたりは、全く同感ですww
しかも「ドストエフスキー」が上がりましたか!
私も大学生の頃はまりました。彼って女性の心理を表現するのの天才じゃないかって思うんです…。
マクベス、ちょっと昔にオペラで見ました。感動でした。本は会話形式でなんか読みづらかったような…。オペラとはだいぶ違うのでしょうか?
カラマーゾフ、長いですが私もかなり感動しました。ただ、クリスチャンじゃないといまいち共感できないような所が沢山あって、ロシア人ってかなり信心深いんだなあなんて思ったのを覚えています。トルストイも好きですか?チャイコフスキーとイメージが重なってきてしまうのは私だけでしょうか。
ブックバトンに御指名頂き光栄です。本棚もなんだかその人の人間性を表しますね。人の家に行くと必ずチェックしてしまいます。
ヴェルディのマクベスはまだ見てないんですよ。戯曲は確かに舞台を想像しなくてはおもしろくないので、とっつきがよくないですが、奥さんのシャロン・テートが殺されてすぐに撮ったとかいう、ポランスキーの映画はとてもいいですよ。雨と血だらけですが。
トルストイも好きですが、なんせ長いですね。私にはチャイコフスキーの躁鬱的な音楽はドストエフスキーのイメージと重なっています。
ポランスキーですか、、ドラキュラとかイメージしちゃいますがマクベスも作っているんですね。チェック!