夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

ねこバカ2011

2014-12-12 | diary
2011年の6月からねこを飼っている。一人暮らしの無聊を慰めるためといったところだが、その前の東日本大震災がなんかしら影響を与えているような気がする。
思い立つとのめり込む性分なんで、ネットでいろいろねこの性質や飼う上での注意点を調べた。殺処分されるねこを仲介するNPOを見つけ、サイトでそこにいるねこの画像を見るだけで、なんだかよだれが出そうになった。



トイレやエサ入れなど迎え入れる準備を整えて、ふわふわした気分で出かける。そのNPOは昔住んでいた地域にあって、駅を降りた時から懐かしい気がした。サイトで見るよりずっと狭くて、お世辞にもきれいいとは言えないところだったが、小ぎれいなペットショップの背後に何があるかも知識を得ていたから気にはしなかった。獣医さんが雑談交じりにいろいろ訊いてくる。ここぞとばかりにネットで仕入れた知識をもとに飼う上でのアドバイスを乞う。
「男性の一人暮らしの方の里親は通常ご遠慮願ってるんですが、あなたならいいでしょう」
面接試験合格といったところだ。

所狭しとプラスティックケースやケージの中にいっぱいねこがいる。やばい。うひひ。
行ったり来たり、床を歩き回る成猫と同じようにためすすがめつ見る。耳が大きくて体が小さいくせに気が強いらしく、隣の大きな子にバトルを仕掛ける三毛が気になる。もうちょっとしっかしたじょうぶそうな子がいいかなと思いながら、やっぱり戻ってしまう。係りの人に声をかけるとちょうどそばにいた小学生の女の子が言う。
「やっぱりかわいい子からもらわれていくのねー」
お嬢ちゃん、ごめんね。そうなんだ、そういうものなんだ。

キャリングリングケースに入れてバスタオルを掛けて電車に乗る。みゃーみゃーしょっちゅう泣く。周りの人がちらちら見る。なんだか誘拐犯の気分だ。



扉を開けてもなかなか出てこない。おびえるのは当然だからちょっと離れて見守る。ねこベッドの中に入ってバスタオルにくるまる。



慣れると好奇心が強いらしくやがて部屋のあちこちを探索して、テーブルに上がったりしてるうちにぼくの腕の中にも来る。ねこじゃらしやボールで遊んでやると飛んだり跳ねたりする。



と思ったら見あたらない。あちこち探すとテレビだの下で寝ていた。やっぱり狭いところが好きなんだろう。その後、2、3日は仕事から帰ると神隠しにあったように見つからなくて、さんざん探して、冷蔵庫の裏や洗濯機の下で発見した時は「なんでそんなところにいるの?」と訊いたものだ。



哺乳類の子どもはかわいい。この子は3月の終わり頃に産まれたらしいが、捨て猫なんだろう、正確な誕生日はわからない。



ねこが嫌がるにおいがする忌避剤を買って冷蔵庫の裏や洗濯機の下に置いたらもぐり込まなくなった。



かわいい顔をしてやたら噛むくせがあって、手の甲が穴ぼこだからけになった。どこかで治すのに噛み返すといいと書いてあったので、こっちも背中を噛んだら怖がってよけい噛まれたり、ひかかれた。しつけも大変だ。



またたびはおもしろいようにふにゃふにゃになったけど、わりとすぐに反応しなくなった。そういうのもこの子の個性なのだろう。



こういうひたすらかわいい時期はあっという間だ。その後の成長ぶりはまたの機会に。



ブログランキング・にほんブログ村へ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。