テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



演奏前に、「今日はなんだか落ち着いているし、演奏に支障が出るほどの緊張はしないでいけそうだ。」と思っても、やっぱりダメだったりしている。だったりじゃなくて、いつもそうだ。

思い返してみると、演奏開始時はそれほど緊張していなくても、だんだん演奏が進むにつれてどんどん緊張が高まり、「静かに穏やかに弱音をきれいなビブラートで聞かせつつ消え入るように終る」というテルミン演奏にとってとても重要な聞かせどころが「ふにゃふにゃ、あるいはチリメンビブラート」で雑な演奏に終るというていたらく。

これは演奏の途中で「失敗したー」というときよりも、「おっ、今日はなかなかいいぞ。ピッチもいいし、アーティキュレーションも結構思い通りにできているぞ。」と思い始めたときに、だんだん緊張していって、演奏が狂い始める。

「うまく弾いてやろう。」とか、「ここまでうまくいったのだから、これから先もうまくできるといいな。」というような邪念(?)のようなものがそうさせるのだと思う。

本当にその音楽にのめりこんでいけていれば、このような邪念、雑念は消え去るはず。
「うまく弾いてやろう」「失敗しないようにしよう」などという小ざかしいことを考えているようではまだまだなのだ。

演奏技量としては不十分であっても、聴く人を感動させる演奏はテルミンでも他の楽器でも同様だろう。
(テルミンを聴いて感動された方のブログ記事・・・「NOW on W.E.B」)
(もう一つ、同じ演奏会で感動された方の記事を発見・・・「おいログ」)2005.4.27追記

大きな気持ちで演奏できるようになりたい。

先日、あるテルミン演奏家が言っておられた、「音程が少しくらいズレるところも含めてテルミンだし、そのほうがテルミンらしくていい。」精一杯の訓練、練習を重ねてその後では、このくらいの鷹揚な気持ちでいきたいものだ。

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