月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

二十四年

2011年02月01日 20時09分48秒 | 仏々相念(住職日記)

何年でしたか・・・

 

24年間、寝たきりの母を支えてきました。

自宅であったり、病院であったり、ずっと・・・

 

大変でしたでしょうね、肉体的にも精神的にも経済的にも。

ボロボロになることもあったのではないでしょうか・・・

衝突もあったでしょう・・・

 

私は、二人の子どもを抱っこやおんぶしていません。

椎間板ヘルニアで抱き上げるなんて、とてもとても・・・

抱き上げると数分で背中に流れるほどの汗、ワナワナとする全身の震え・・・

そんな状態で子どもたちをあやせる筈もなく。

自分が辛いが故に坊守にあたったりも・・・

 

自分が自分が・・・どこまでも、自分が可愛い・・・

そんなことを思い出しながらご縁に会わせていただいていました。

 

亡き母を思い涙する喪主さんと妹さん、感じることいっぱいなのでしょうね。

お母さんの「ごめんね」と「ありがとう」が聞こえてくるようなひと時でした。

そして涙される方々の「ごめんね」と「ありがとう」・・・