夜半之煙

あのボタン・・・

 

今日も切ないご縁をいただきました。

御出棺の時、それぞれがそれぞれにお別れを告げられます。

 

「冷たくなったな～」・・・

母のお顔を擦りながら呟かれます。

「あのボタン押すの嫌なんだよな～」って悲しみを堪えながらの優しい笑顔。

 

そう言えばこの方も切ないご縁を乗り越えてこられたよな～・・・

その声を聞きながら重ねて会わせていただいたご縁の事を思い出していました。

 

愛する奥様を火葬場の窯の中に納める時、崩れられました。

棺をドンドン叩きながら、何で・・・どうして・・・

崩れるお父さんの背中を優しく擦る御長女さん。

それはそれは、優しい光景でした。

 

その時のことを思い出しておられたのかもしれません。

 

久しぶりに晴渡り暖かな一日、

この喪主様の一言を聞けた今日のご縁、いいひと時でした。

春はすぐそこ？のはなし

梅の花が咲いていました。
まだまだ蕾も多いですが、その蕾もふくふくにほころんでいます。
昨日からの陽気と相まって、春はすぐそこ？と、嬉しくなります。

雪の残る地面の下に、日に向かう枝の先に、緩く流れる水の中に、いのちはちゃんと息づいて、準備万端整えられているのですね。

暖かくなったら、縮こませていた身体を思い切り伸ばしてみよう。

んん～ん、え～いっ!!