月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

足し算のはなし

2011年02月04日 20時29分54秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

今日は立春。

暦では春になりました。

先月末の大雪がウソのように、今日はぽかぽか…春のような陽気でした。

寒い寒いと言いつつも、一日一日積み重なって今日という日を迎えたのです。

 

「年をとる」という言い方をよく聞きますが、

「年をとる」と言うと、何となく【引き算】の感じで、残りの人生がだんだん減っていくように思えます。

(そうだとすると、なんか焦ってしまいます・・・)

ところが、「年を重ねる」と言うと、どうですか…【足し算】の感じがしませんか?

いいことも、わるいことも、楽しいことも、しんどいことも、笑ったことも、泣いたことも、出会ったことも、別れたことも、寒い日も、暖かな日も、

ひとつずつ、ひとつずつ・・・

一日ずつ、一日ずつ・・・

さまざまな縁が重なって、今日という日、いまという時間、わたしといういのちがここにあるんですよね。

「残りの人生」があとどれくらいあるのかはわからないけれど、

これからも【足し算】をしながら大事に歩みたいなあ・・・と思った春の一日でした。