今夜はお寺の≪盆法座≫でした。
毎年、おつとめの後、堂内を暗くして朗読をします。
外陣は柱掛燈籠の灯りだけ・・・
内陣のお荘厳が美しく浮かび上がります。
お参りのみなさんとご一緒におつとめさせていただいた『仏説阿弥陀経』に説かれてある阿弥陀さまのお浄土のお荘厳を見るようです。
そんな中で、今夜朗読させていただいたのは
芥川龍之介・作 『蜘蛛の糸』です。
蜘蛛の糸が切れて再び地獄へとまっさかさまに落ち行くカンダタの姿は
わたしの姿でありました。
煩悩から離れることのできない落ち行くわたしを
大悲の御手を広げて抱いてくださるはただおひとり・・・
阿弥陀さま・・・