親の姿・・・
今日のご縁は、息子さんの17年忌でした。
「17年か~・・・」それぞれに年月を過ごさせていただきました。
弟を亡くされたお兄ちゃんは当時学生服を着ていましたが、立派なお父さんになられています。
それだけ、時が流れているのです。
当時、我が子を見送るご両親は泣き崩れていました。
優しいご両親はそのままにお礼に着いてくださいます。
17年の時の流れは、腰の痛みや顔の皺に・・・
どんな思いだったのでしょうね、今日のひと時。
組内のお寺のご法要にお参りさせていただきました。
そこのお寺の近くにはJRの無人駅があります。
一車両の汽車が急ぐ訳でもなく穏やかに止まります。
「キ~キ~・・・」
すると組内のご院家さんが急ぎ立たれて駅に止まる汽車を見ておいでになられます。
側にいた私に、「息子は、これに乗って毎日高校に通っているんですよ・・・」って穏やかにおっしゃるのです。
優しいお方だな~って思ったことです。
別に今、その汽車に乗っている訳ではないのです。
でも、大切な息子さんを運んでくれるのです・・・
勉強に部活に、疲れ切った息子さんを「ガタンガタン、ゴトンゴトン・・・」と優しく運んでくれる。
愛しいんだと思います。
「お前は、どんな気持ちでこれに乗っているのか・・・」
分からないなりに思い巡らし汽車を見送られるのでしょうか・・・
親って有難いな~・・・。
仏さまのおはたらきは各駅停車、私の為に止まってくださるのです・・・
ず~っと、止まってくださっているのですね、私が乗るまで・・・乗せるまで・・・
優しい一日をありがとうございました・・・