
(生後7ヶ月の元気、 1.7キロ)
元気と出会ってから5年になります。
2006年、連休も終わったこのころプラダのショルダーバッグを見にモールへ行きました。
モモとみかんのご飯もなくてペットショップに入りましたら
大きなサークルに何匹か入って遊んでいる子犬たちがいました。
ジャックラッセル、バグ、フレンチブル・・・その中で一番小さなチワワがみんなに押されたり、踏み潰されたりしながらも健気に何度も立ち上がり仲良く遊んでいました

このサークルの中の子たちは赤ちゃんのときに売れなくて大きくなり、運動も必要で又お客様が自由に抱っこしてもよいワクチン済みの子達です。
サークルの周りにはSaleの文字と、○○が○○値下げ!の札がいっぱい!
家にチワワのモモがいたこともあり、他の子たちに突き飛ばされている一番小さなチワワの子が気になりながらも帰宅しました。
それから4週間、
週明けの月曜か、火曜日にはそのモールにどうしても足が向いてしまいます。
ペットが売れるのは週末が多く、『あの子、売れているといいな!』
そんな気持ちでなぜかバッグ売り場は素通りでペットショップへ向いました。
毎週、つぶらな瞳のチワワを見つけると
『あら~ 君、又売れなかったのね・・・』
毎週通い、じっと見ている私に店員さんは『抱っこされますか?』
抱っこしたらおしまい!
とわかっている私は断りペットショップを後にしましたが、
とうとう5週目の週明け
銀行の袋に入ったプラダの軍資金をそっとバッグに入れ
今日、まだ売れ残っていたらあの子は私が引き取らないと!
そんな気持ちでショップへ向いました。
居ました!
心は決まっていたので初めて抱っこさせてもらいましたら、思いっきり顔をペロペロ舐めます。
今でもしつこいくらい舐めるので、それがこの子の癖なのでしょうけれど
ねぇ~
たまりませんよね


はれて我が家の子となったチワワの6ヶ月の男の子は、
夜になり突然咳が出始めゲーゲー吐き始めました。
翌朝、病院へ連れて行ったら喘息持ちの子だからすぐにペットショップと交渉する様に!と言われ、多分咳止めを飲ませていて店頭では咳をしなかったのでしょう・・・との診断でした。
電話をすると『お取替えします』と即答。
亭主は『取り替えてもらえ、これから年金生活なのにそんな病気持ちの子なんて・・・』と怒り出す始末です。
取り替える・・ったって、一晩寝ないで看病した私です。
それからもめにもめて結局はペットショップで預かり責任をもって治療してからお渡ししますと話がまとまり、たった一日家の子になったチワワの男の子はまたまたペットショップへ戻りました。
週末は面会に通いましたが思うように治らず、又一度売れた子は店の裏ゲージに入ったまま運動もさせてもらえません。
(売り物の生後まもない仔猫や子犬のワクチンのために獣医さんが来られた時には治療をして、投薬は続けていたようですが)
見るに見かねてひと月後、生後7ヶ月になった病気持ちのチワワの男の子は『元気』と名づけられ我が家の一員となりました。

そのときの記念写真です。
(奥の布団にモモとみかんが寝ていますが、わかりますか~)

(なぜかいつも寂しげな表情の子でした)
それから11ヶ月、休む間もなく
病院通いの末、頑固なケンネルコフは完治しました。
プラダどころか、ヴィトンのバックも買えましたねぇ~
いまだにヴィトンのバッグとも、お財布とも縁がありません・・・
あの時『取り替えてもらえ!』と言った亭主は
いまや元気なくしての生活はありません。