浄光寺の庚申堂(こうしんどう)はケヤキ(欅)造り
入母屋千鳥破風と軒唐破風(のきからはふ)が付く『庚申堂』。本尊は役行者。方三間の大きさは、各要の丸柱(12本)は欅(けやき)造りです。屋根は杮葺き(こけらぶき)です。園部町内では珍しい…神社仏閣建材の多くはヒノキ材を使っていますが、この『庚申堂』は欅(ケヤキ)造りで建てられています。各丸柱をよく見ると、ケヤキならではの力強い木目があり、木の年輪(成長輪)が一目でわかります。これが欅の特徴です。
ケヤキは広葉樹で建材に使われるようになるのは、二人がかりで引く「大鋸(おが)」と呼ばれる縦引きノコが登場する、室町時代以降からです。戦国時代の城には多く使われている。道具の発達によって、使用する樹種も大きくかわっています。諸々を知るとお堂が建てられた時代か!…的を絞りやすくなりますね。
寺を訪ねられた時は、柱にも注意して下さい。…きっと楽しくなりますよ。
<横から見ると柱が4本見えますね三間(さんげん)です、写真を拡大して下さい、ケヤキの年輪がわかります>
<正面は入母屋千鳥破風と軒唐破風、小さな集落で大きなお堂(庚申堂)に驚く!>