浄光寺の梵鐘 (南大谷)
南大谷にある野口駅跡の碑の前に、浄光寺の案内板がある。一読してから寺へ向かうと、先人の声が聴こえてきそうな静寂の寺である。曹洞宗日面山『浄光寺』は、普済寺の末寺。寺の創建年号は不詳…。
境内に鐘楼の梵鐘(釣鐘)には十字と卍字が刻まれ、世界平和を唱えている。梵鐘に十字…摩訶不思議な寺である…
この寺には往昔から梵鐘があったが、第二次大戦時に、供出(応召の鐘)となっている。機は熟し昭和38年に二人の発願者(願主)により、謹祈世界平和を願って鋳造されたもの。梵鐘に十字・卍字が刻まれている。願主の平和への願い…からのものと推察する。寺とカトリック、高山右近との関係は…謎である。
『謹祈 世界平和 願主 河上丈太郎 西尾関仲』 『京都鐘鋳匠岩澤徹政』は京都の鋳物師(いもじ)である
『念願 人類幸福』
『当山十一世 兵関那沖』
『昭和三十八年二月十七日』
極楽浄土の天女の舞いに卍字を刻む
『銘日 世界平和鐘』
平和の象徴である鳩に十字