ちょうど1ケ月前にこのブログに「新春初詣企画」を紹介しました。
ご覧になった方もおられると思います。
「新春企画・日本橋福徳神社初詣と講談たっぷり会」です。
シニアライフを生き生きと歩む会の皆で初詣は恒例行事です。
新春企画概要は、日本橋界隈の今昔を散策しながら福徳神社を参拝し
昼食懇親会後、お江戸日本橋亭で講談を観賞することになってます。
既に40名ほどの参加者が応募しております。
散策コースに「煕代照覧絵巻」の鑑賞があります。
「煕代照覧」絵巻は今から225年前の1805年(文化2年)頃の
日本橋から今川橋までの大通りを東側から見下ろし、江戸時代の町民文化を
克明に描いた貴重な絵巻物です。
原画はベルリン国立美術館に所蔵されているそうです。
最新の技術を駆使して、その原画の複製版が展示されてます。
「煕代照覧」の意味は、輝ける御代の優れたる景観だそうです。
そのパンフレット調達のため、日本橋案内所を訪れました。
生憎、在庫不足。案内所の担当者が発行元の連絡先を検索してくれました。
問合せ先に依頼の電話をしました。
生憎、担当者が多忙で外出中との事。
電話対応した女性の代理の方が、依頼要望事項を詳細にメモしている様子。
ついつい、新春初詣企画の概要を自慢げにお披露目した感じ。
「素晴らしい企画ですね! その旨担当者が帰り次第お伝えておきます。」
翌日その担当者から「煕代照覧」パンフレットの設置場所に関するご案内がありました。
私の場所不案内でその見当が付きません。都会慣れしてない証拠です。
散策コースに三越日本橋本店の歴史探索をありましたので、その趣旨を説明し
ライオン像を展示してある正面玄関の脇の案内所を指名し、
パンフレットを預けてもらうことにしました。
暫くして、その日の午前中にそのインフォメーションの担当者から連絡が入りました。
「煕代照覧のパンフレットをお預かりしております。その受け取りの際、
当店の歴史探訪の企画について、お聞きしたいことがありますので
担当者がお待ちしておりますので、宜しくお願いします。」
これには、驚きました。
これから、伺がってお願いする事が、全部お膳立てされているのですから。
新春初セールで混雑が予想されます。如何に迷惑を掛けないようにと気を揉んでいた時です。
「煕代照覧の鑑賞の折、私に15分程時間を下さい。三越の歴史についてお話させていただきます。
その後、店内の歴史的施設をご自由に散策して下さい。」
有難い協力提案です。
事、ここに至るまでの経緯をたどると、不思議な縁で結ばれております。
それぞれ対応してくれた人々に、意図して語った事ではありません。
「煕代照覧」の素晴らしい絵巻を描かれた時代文化を皆で共有しよう!
それが、人から人へと伝わって行ったのです。
人と人との繋がりの大切さを再認識しました。
嬉しさがこみ上げて尽きません。
日本橋は都会のど真ん中、それでいてどこか趣が違います。
江戸町民文化が引き継がれている街です。
今日の出来事、独り占めにしておくのは、勿体無いと思いブログに書きました。
いろいろご配慮いただいた方々に感謝を申し上げます。