今日の表題に「他山の石」を掲げました。
中国の詩経の「他山の石を以て玉を攻むべし」による。
意味するところは
「よその出来事が自分の知恵をみがく助けとなるという事」
岩波の国語辞典を紐解いてます。
我が人生行路で、幾たびもこの言葉に遭遇した事だろう。
数え切れないほど、お世話になった言葉です。
そして、今も事あるごとに,その言葉を噛み締めております。
わが市で悲しい出来事がありました。
スマートフォンを操作しながら、自転車に乗っていた女子大学生が
歩行者に衝突し、死亡させてしまった事故です。
歩きながら、自転車に乗りながら、等々「ながらの」の
スマートフォンの操作の危険性が批判されている中での
最悪の事態を招いてしまった。
加害者は取り返しのつかぬ事故に後悔している事だろう。
被害者はその怒りで途方に暮れている事でしょう。
どちらにしても、悲惨な出来事です。
「ながら族」には人の迷惑も考えない人間が多いと断言したら
語弊を招きかねません。
いろんな場面でその光景を見受けられます。
信号待ちの自動車の車窓から、
横断歩道を渡る人の中に、このながら族が必ずと言っていいほど
見受けられます。
そして、駅のホームで歩きながらのスマートフォンの操作。
危険極まりありません。
こんな事、並べれば切りがありません。
あの事故の事、ニュース報道で知った方も多いと思う。
どれだけの人が、それを「他山の石」として教訓にしたか?
他人事として聞き流して、相変わらずに「ながら」を続けている。
何が、こんなに夢中にさせるものを秘めているのだろう、不思議な世の中です。
古希の世代には分からない世相です。
せめて、孫だけには「絶対やるなよ!」と言い聞かせておきます。
その孫が、スマートフォンを携帯する日はまだ遠いが・・・