日々是好日

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子供の頃の遊び?

2017-12-10 10:30:42 | シニアライフ

夏休み中の公園でのラジオ体操を通じての、異世代交流の延長線上のお話です。

地域交流の一環として、公園での早朝ラジオ体操を始めて、6年経過しました。

一昨年から町内会活動に組み込まれて、より一層地域に浸透しております。

そんな中、地域の子供会が開催する夏休みの公園体操が

いろいろな都合で、開催期間が短縮されております。

最初それを知ったときは、3日間でした。

生憎、天候が悪く、実施されたのは最初の一日だけでした。

同じ公園で同じ時間帯に実施しているのに、別組織です。交流がありませんでした。

「何故?どうして?」

お節介の癖がムラムラと、我慢しきれずに立ちこみます。

「どうしたら、この地域の子供たちと、夏休み期間中一緒にラジオ体操を出来るだろうか?」

「これで、今までやって来たのだから」と父母会の皆さんに言われそうです。

思い切って、地域の子供会会長に電話を入れました。

役員改選で新たに選任された若い会長さんでした。

日頃、公園体操を通じて感じている地域交流の事を率直に伝えました。

組織の縦割りの活動だけでなく、横の繋がりを提案しました。

その結果、子供会の夏休みの公園でのラジオ体操の実施期間が一週間に延長され、

その期間終了後も地域の早朝公園体操に自主的参加を呼び掛けて頂きました。

それは子供会の父兄会での事です。

早朝の公園体操に子供たちが加わると活気が漲ります。

シニア世代の体操仲間の顔が普段とは見違えります。

それは、皆共通です。

子供会の公園でのラジオ体操終了後、引き続いて自主的参加者が父兄を含めて10組ありました。

そして、夏休み終了後も毎朝公園体操に参加する子供たちが出てきました。そこでは、地域の子ど達との素敵な異世代交流がありました。

・・・・・

その1:「おじいちゃん!だっこ。」

「もう直ぐ、お盆だね。田舎のおじいちゃん、おばあちゃんの処に遊びに行くの?」

「おじいちゃん、いないの」

「ごめんね。悲しい思いをさせて」

「ううん」

「そうだ、これから、あなたのおじいちゃんになってあげようか?」

そして、その翌日の朝の事です。

公園の入り口から、大声で

「おじいちゃん、だっこ!」

と走って、駆け寄ってくる女の子がおります。

シニアの体操仲間は一瞬何が起こったのか、興味深々。

体操仲間に写真愛好家の女性がおります。

微妙な一瞬を写真に納めてくれました。

万遍な笑顔をとらえて、素敵な写真です。

その女性写真愛好家が、その写真を彼女にプレゼントしました。

そして、その子の学校の二学期の始業式の日、

学校の宿題、自由課題「夏休みの思い出」に「わたしのおじいちゃん」で提出されました。

担当の先生の赤い字の添え書きとご褒美の大きな花マーク付きの作文を見せてもらいました。

私だけへのお披露目です。これには感動しました。

ついつい、目頭が熱くなりました。

その2:

11月末まで、毎朝公園のラジオ体操に通い続けた子供たちがおります。

その子供たちの学校の児童の課外活動で「おじいちゃん、おばあちゃんの子供の頃の遊び」の聞き取り調査きびだんごがありました。

4人に一人が高齢者と言われている時代ですが、子供たちの周囲には調査対象者の存在がありません。

聞き取り調査の課題に取り組もうとしても、困ってしまった子供たちも多くいたことでしょう。

ある日の朝の事です。

毎朝公園体操に通っている子供たちと一緒に4,5人の子供たちが公園に訪れました。

シニアの公園体操仲間は、珍しいこともあるものだと、興味津々。

その日の公園体操が終わった後、

子ども達からの丁寧なごあいさつと、アンケート調査のお願い事がありました。

子ども達はチーム編成がしっかりし、質問する人、用紙に書き留める人、それぞれ分担が決まってます。

その作業は、決して乱れる事はありません。

しっかりとした教育が施されておる証だと思いました。

「おじいちゃん、おばあちゃんの子供の頃、どんな遊びをしてましたか?」

「俺は、お爺ちゃんではない。」

そんな頑固爺々は何処にもいません。

子ども達の前では、みんな好々爺々・婆々です。

公園体操のシニア世代の仲間の平均寿命は70歳を遥かに超えてます。

「子供の頃の遊び?」の質問に

懐かしさがこみ上げて、皆の顔が笑顔で満ち溢れております。

困った事が至る所で起きてます。

今から60年前の遊びです。

昭和20年代から昭和30年代前半の時代の事です。

質問者の子供たちに引き継がれている遊び、そのものが存在してないのです。

懐かしさのあまり、無我夢中になってお披露目しているのですが、困った現象です。

聞き取り調査マンの子供たちも必死です。

一生懸命、理解しようと努力してます。

そして、もう一つ困った事に加わります。

公園体操のシニア世代の仲間達、殆どが地方出身者のようです。

回答する遊びの名称が、幼いころ覚えたのそのまま名称です。

都会に長年住み慣れているが、遊びの名称が標準語に置き換わっておりません。

出身地の方言、そのままの固有名詞です。

人生70年以上生きてにして、それに気が付きました。

「あの遊び、都会では何というのだろう?」

皆、共通の話題に花が咲いてます。

「子供頃、楽しかった事は?」

「皆、貧乏だったが、今思い出すと楽しい日々でした」

皆、共通した感想でした。

私の兄弟は多いです。8人兄弟妹です。

田舎の学校の運動会で兄弟揃ってリレーの選手に選抜される機会が多くありました。

先生の配慮で、何時も兄弟が同じ組でバトンリレーがで出来ました。

リレー競技一等賞の賞品が「きびだんご」です。

「桃太郎伝説の黍団子ですか?」

自信もって「そうです。」と答えたら

北海道出身の方が、

「それは、長方形のお菓子だったでしょう。」

「そうです。美味しかったことを思い出します。」

「桃太郎って、北海道の昔話ですか?」

子供たちの質問に

「それって、きびだんごの違いだよ。本物は岡山名産の黍団子の方だよ。」

北海道出身者の体操仲間が訂正してくれました。

公園体操を通じて、異世代交流がもたらしてくれた

嬉しいハプニングでした。

それから、もう一つ嬉しい事が加わります。

30分ほどの聞き取り調査が終わるころ、

子ども達の一人の女の子が、私の処に近寄って来て

「あの、おじいちゃんだっこ、お願いしても良いですか?」

クラスメートのあの作文に感動して、その体験を願望してことです。

「重たくなったね! スキキライしないでご飯、食べてるよね。」

「うん!ありがとう。」

何時までも、素直に成長してほしいと願ってます。

そんなある日の出来事でした。

「何時、何処でも、良いおじいちゃん役をやっていいね!」

何時も側にいる家内の評価です。