リタイヤ後の話題です。
友達のこと、どうしてますか?
人それぞれ、多種多様のことでしょう。
私は、仕事で知り合った関係の交流は、断ち切ってしまいました。
一年に一度、年賀状に近況報告を添えて、ご挨拶するだけです。
親しかったゴルフ仲間達へのお誘いも、
「ゴルフクラブを鍬に変えての農夫です。応援よろしく。」
リタイヤした頃の最初は、周りに交流する人は誰もいません。淋しいものです。
旧友を頼ってばかりでは、長続きしません。
持て余す自由時間、これからどうする?
地域参加? 己に適した地域参加って、どんなものがあるだろう?
リタイヤ後のシニアライフを田舎暮らしを考えておりました。
虚勢を張った社会からの離脱です。誰にも語ってません。
家を絶たんで田舎への転居の話も、
初孫の誕生で、家内の同意は何処かへ立ち消えてしまいました。
残ったのは遠隔地農場だけです。
放置して雑草軍団の住処にするのは、許せません。
片道2時間ほどのドライブを楽しみながら、野良仕事に通いました。
野良仕事をしていると、畦道を通る人が皆、挨拶をしてくれます。
都会暮らしでは味わったことのない光景です。
土に生きる人たちが、方々から寄り集まってきます。
名刺交換などありません。名前すら名乗りません。
それでいて、話は通じるのです。親交が醸成されます。
「よくやるね、これじゃ本百姓顔負けだよ!」
「趣味の世界ですから」
「引っ越して来るのか?」
「女房に逃げられたから!」
これが、私の地域参加の原点となりました。
シニア世代の市民講座をいろいろ受講しながら、
自己紹介の話題は、あの野良仕事の体験談ばかり。
決して自慢話をしているつもりはありません。
真実を、そのまま語っているだけです。
「シニアライフを生き生きと歩む会」を講座修了生で立ち上げました。
何故か、その世話人に推薦されました。
それは、私が一番不慣れな事です。
断ってしまっては、この会が流れてしまいかねないので、
一人の女性を強力な補佐役に添えて、引き受ける事にしました。
あれから、この会が8年間、グループ活動を継続してます。
会員も50名ほど、活況を博し、周囲に注目される存在です。
(8周年記念講演会)
これをきっかけに、いろいろな地域参加をするようになりました。
家内と一緒に始めた早朝の公園でのラジオ体操。多くの仲間と一緒です。
ヘルスメイトの料理ボランティアにも参加するようになりました。
女性軍団のヘルスメイトで数少ない男性会員です。
「ぶらっと東京街歩き会」(名所散策と昼食懇親会)
「たっぷり講談会」(若手講談師の支援後援会)等々です。
すべて、家内と一緒です。周囲から異色の存在です。
あっちこっちの家内の仲間の食事会、何故か私も一緒です。
かれこれ10年。古希の世代です。
健やかな日々が支えてくれる、シニアライフの黄金期です。
遠ざかっていた同僚から年賀状が届きました。
「どうしてる? 同期会やるから出てよ!」
ぼつぼつ、旧友との交流を再開しても良いかなぁ
それには、家内も同伴させたいものです。
それが、偽らざる気持ちです。