日々是好日

今日も晴天なり。
どんな日でも、毎日は新鮮で最高にいい日だと思うことにしてます。
ご一緒に如何ですか?

為己為人

2018-01-30 08:38:45 | シニアライフ

市民講座の基調講演講師から教わった言葉です。

リタイヤ後のシニアライフを暗中模索していた頃の話題です。

地域参加するキッカケも無ければ、その勇気すら持ち合わせておりません。

これから、どうするの?

「シニアライフを生き生き講座」

市民講座のチラシが町内会回覧に添付されてます。

その名称に魅了して、その講座を受講することになりました。

8回の講座です。講座の最初と最後の講師の基調講演以外は

期待外れの内容に失望する。

元気な初老の前で、

「老人学」、「認知症」、「老人介護施設」、「終活の心得」

延々と続きます。

まだまだ、それは全て、他人事としか思えません。

あまりにも、人生の予想外な話題ばかりが詰まった講座で

基調講演した講師の内容が何処かへ消え去ってしまいました。

「こんなことを期待したのではなかった! こんなことを聞きに来たのではありません。」

講座修了後の受講生の集いで、方々から本音が漏れた。

8回の講座に真面目に通い続けた仲間達です。

でも、何処の誰だか、お互いに知りません。

共通している事は、それぞれのシニアライフをどうあるべきか、模索しているのです。

そして、心のどこかに地域交流仲間を欲しているのです。

自己紹介の順番が巡って来ました。

話下手で、何を話題にしたらいいのやら、躊躇しがちです。

思いっきって、勇気を出して、講座の中身に寸評を加えました。

「団塊世代のシニアライフに適したものだったろうか、どうか疑問が残ります」

そして、満足行く回答が無い事に、気が付きました。」

配布された講座受講生のアンケート結果表には、本音とは裏腹のデータが表示されてます。

「皆さん、これって! 本当の気持ちですか?」

一瞬、皆困った顔。

勇気ある男性諸君が、次から次へと現れました。

「実は今、俺は、こういう事で困っているんだ。」

「俺もだ。」

「あれ!みんな同じ悩みを抱えているんだ!」

地域参加への戸惑いの話題にそれぞれの気持ちが一つになったのです。

それから、この仲間が中核となり、

「シニアライフを生き生きと歩む会」が結成され

地域交流仲間づくりを推進し、シニア世代の地域参加を応援する活動を続けております。

あれから、8年の月日が経過してます。

現在会員が50名、毎月の例会イベントを欠かすことなく実施しております。

昨年10月、この会の結成8周年記念講演会を行いました。

市民講座から生まれた自主的活動グループとして、地元区長に基調講演をお願いしました。

多くの地元住民をお招きして、大好評でした。

代表世話人が活動報告の中で、あの時のあの講師の教えを披露してくれました。

振り返って見ると、その教え通りの足跡が、この8周年に集約されている感じです。

「ボランティアは、人の喜ぶ姿を見て自分も喜ぶ、それが最高の幸せです。」

「為己為人(他人のためにやる事は、自分のため)を教えて頂き、

それをこの会の会員各位の信条にしてます。」

あの時のあの講師は

日本フィランスロビー研究所 所長 渡邊一雄氏です。

お元気にお過ごしでしょうか?

落語家三遊亭圓王の門下生になって、「三遊亭大王」で活躍されておられるとの事。

今年度の新規企画イベントに、「あの講師に、もう一度会いたい!」があります。

還暦を迎え先生の教えを受けて、その後の私の今を、

先生をお招きして会員の皆さんに語ってもらう企画です。

今年10月、10年目、記念すべき節目を迎えます。

楽しみです。