今日、可燃ごみの日。締め切り時刻を少し過ぎてから思い出し、慌てて、入れ歯無し、腕時計無し、名刺無し、で飛び出しました(距離約700m、荷重約30kgなので、車のトランク利用)。
ゴミは間に合ったのですが、最近指定された「保存の森」とかで、コジュケイが数羽、けたたましく鳴いているのに気付きました。見ようにも、膝丈以上に伸びた下草の所為で、姿は見えません。しかし、少し前から、この森の辺りで、コジュケイの特徴ある声が響いているのを知っていたので、ピンと来ました。他にも、オオタカが出入りする姿も見ています。
案の定、森の西外れで、数台の機械を使って下草刈りが始まっています。作業者に訊いたら、村の仕事で、林の西外れに排水路を設置する由、その際、林も5m幅で伐採するし、下草は林の中まで刈り取るとのこと。彼らじゃ埒が明かないので、”着の身着のまま”で、村役場に駆け付けました。その前に、自然保護関係の先輩方に相談したかったのですが、咄嗟のことで連絡先を思い出せません。唯一の知人も不在のようで、電話に出ません。
入り口で3階の総務課を紹介され、そこで、2階の都市整備課?を紹介されました。
応対してくれた若い人に、事情を話し、「折角の保存林を設定したのだから、その中の野鳥を守ってほしい」、(仏を作って魂を入れる作業だ、と考えましたが、口に出したかどうか)、その前に事の重大さを察知してくれたようで…。
妥協的提案として、「この1~2か月が営巣(抱卵・孵化・巣立ち)で大事な時であるから、そこだけでも外してほしい」、と訴えました。
結果は、午後一番くらいに電話連絡が有り、「排水路の入り口・出口の着工順を逆転することにより、営巣時機を外すことにしました」由。
一応ホッと胸を撫で下ろしたものでした。
しかし、突然あれだけ脅かしたのですから、営巣を続けるかどうかは、もう少し様子を観る必要が有りそうです。
村には、環境保護・自然保護の担当部署が有るかどうか、結局不明瞭でしたが、どうやら工事担当者が配慮してくれたたようです。
謝意・敬意表明!
折角の保存の森で、今後とも野鳥が繁栄することを祈念します。
保存林の下草がもう少し整備されたら、コジュケイの写真も是非撮りたいものです。
何しろ、約60年前、九州宮崎県から転居した千葉市郊外の家の裏の雑木林で、コジュケイ一家が歩いて移動するのを度々観て思春期を過ごして以来のことですから…。当時は、近所の飼い猫にやられないか、子供心に心配でした。
そういえば、宮崎県小林市の旧居の方が、もう少し拓けていて、庭の梅の木や夜の蚊帳の上に青大将が出たり、ミソサザイが垣根の茶の木の枝を見え隠れしているくらいで、大型野鳥は観たことが有りませんでした。
以上、”無冠の歯無し”の話のご報告でした。 ご通読、深謝。
現状は静かです。 あれだけ騒いだのですから、簡単には営巣放棄はしないのではないか、また、サシバの例でも、営巣が山場に近づくころは一層警戒して、気配を殺しますから、一際静かになるのだ、と期待しています。
工事は、数十m以上、北側へ移動しています。