県北のダムでも、地元の河でも、目ぼしい対象は営巣期に入ったらしく、なかなか姿を見せません。そこで、県央部の県営ダムの話を思い出しました。当時の話では、サシバの渡りが見られる、とかでした。
前に一度訪ねた時の印象では、それらしい雰囲気だけど、視界が狭く、私の性に合わない感じ。
そこで今年は、折角規模の小さいダム湖、対岸から俯瞰する作戦に…。
狭い周遊道路の片側に車を寄せている時から、急峻な林地の上の方で、何やら大型そうな野鳥の雛の騒ぐ声が聞こえ、幸先良さそう。
30分も経った頃、先の雛の声の辺りで「ギィー、ギィー、ギィー、」と煩く騒ぎだし、3羽ほどが湖上上空に飛び出しました。予期せぬ方角に一家でお出まし、慌てました。それに、木々に邪魔されて、漸く1羽を捕捉しました。最低の情報ですが、嘴の様子から、猛禽には違いなさそう。
距離は300m超えでしょうか、同定は難しそう。つまり、翼の模様は、待望のクマさんに似ている一方、顔の模様がハヤブサの類です。運悪く、トビやカラスなど、大きさを比較できるものが出ません。
その後1時間ほど静かでしたので、こちらの林地を俯瞰すべく、対岸に移動しました。如何に急峻でも、200~300mも離れたら、彼らの動きは見えるはずです。
30分も過ぎたころ、南の空に小さな飛翔物。ちょっと目を離した隙に、300mほど離れた古木の天辺に、小さくない野鳥が留っています。
それは、古木に留るや否や、特徴ある強請り(ねだり)声を発しています。餌を強請る雛というより、交尾を強請る雌の仕草です。
他方で、断続する強めの風に煽られて、必至の仕草で体勢を保とうとする様は、まるで幼鳥そのものです。
折を見て、車で100mほど接近しましたが、確定的な情報は得られませんでした。
カメラ経由で観察しても、ほぼ完全な逆光だし、比較体も出現せず、厳しく見ればハヤブサの仲間、期待を込めた贔屓目でクマタカ、という予測は進展しません。
運悪く、この頃から遠雷が近雷になりかけ、雨も本格化しそう。帰途、高齢者住宅に転居した知人に会う約束も有り、不明鳥を放置して、急ぎ帰途に就いたのでした。
解明は後日に譲りました。
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