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落雷の思い出(1)

2015年12月25日 21時10分06秒 | 忘れ得ぬ人々・思い出づる情景

今でもはっきり思い出すのは、落雷経験です。

一つは、私が3~4歳、玄関の狭い上りがまちにちょこんと座って、大人が一段下の土間で、筵か何かを編んでいるのを見ていました。大人、とは1歳で母、2歳で父を失った私が預けられた親戚の女性で、場所は小林(現宮崎県小林市)より北に隣接する飯野町(現えびの市)辺りでしょう。この地の母方の親戚は、代々教員を務めているようでした。母も、小林で教員だった、と聞いています。

雨が降っていたのは知っていましたが、左後方で、全く突然の落雷。私は思わず、上がりがまちから土間に転落しました。これは、電気的衝撃によるというより、大音響の衝撃によるような記憶です。しかし、痛くも痒くもないまま、全く無意識・無抵抗にコロリと転落した不思議な感覚と、男の子として、我ながら少し恥ずかしかったような記憶です。

後で見に行くと、私から10~20m離れた隣家の、裏の空き地に繋いであった牛が、完全にひっくり返っており、四足全てが真っ直ぐ天に伸びているのが印象的でした。特に傷も血も見えませんでしたから、角などに直撃したではく、今で言う「誘導雷」の一種だったのかもしれない、と思っています。

 

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