同じショップのハヂメさんから
「ちよさんとコナさん、ヘブンズライドに一緒に出ませんか?」とお誘いを受けた。
ヘブンズライドはサイクルショップの店長さんや有志の方々で企画・運営されている大会(と理解している)で、今年で3回目になるそうだ。
過去にヘブンズライドに出られた方々が口々に「楽しかった」と言われていたので、多少は興味はあったが、
グラベル区間があるようなので、自転車やホイールが壊れたらどうしようと一瞬出るのをためらった。
でも興味があるなら出た方がいいと思うし、今回のお誘いを断ったら二度と出る機会はないかもしれないので、参加することにした。
(写真を撮る余裕がなく、ほとんどの写真を1008さん、ハヂメさんから頂きました)
この大会はチーム戦で、4〜5人でチームを組み、正しいコースを走り、全員でチェックポイントをすべて通過し、全員でゴールがルール。
この大会はジェントルマンシップに乗っとり行われるので、チームメンバーに女性がいる方が尚良いらしい。
今年は九州各地から13チーム出場され、私達のショップからは2チームが出場した。
スタート地点は阿蘇の小国町にある木魂館。
コースは小国〜上津江界隈。
7時から受付、7:30ミーティング。
昨年は雪が積もり、激寒、最悪なコンディションのようだったようだが、今年は天候に恵まれた。
でも主催者側はコンディションが悪ければ悪いほど嬉しいらしい。
私達のチームメンバーは、同じショップのハヂメさん(リーダー)、1008さん(地図とグラベルが得意)、ダンディN川(とにかく体力がある)、コナさん(私の初めての後輩。今では立派なトライアスリート)、私。
この大会のコースは大会一週間前に公開される。
このコースを見て、ハヂメさんより、厳しいコースのようだから完走を目指すのではなく景色やコースを楽しみながらルンルンで走るか、完走を目指して頑張るか考えておいて下さいと事前に言われていた。
他のメンバーがルンルンで走るはずがないと思っていたし、自分もせっかく走るのなら完走を目指したいと思っていたので、全員一致で「完走」が目標となった。
完走するには、一番遅い私がどれだけ頑張れるかに掛かっている。
8時に最初のチームがスタートし、その後は5分毎に順にスタートする。
順位はタイムトライアル形式だ。
そして、スタート早々にグラベル区間に入る。
ぬかるんでいたり、石がゴロゴロしていて、こういう道に慣れていないので最初は上半身に余計な力が入り、ガチガチ。
転ばないように、石を交わし、バランスを取りながら走る。
グラベルは最初はビクビクだったが、慣れてくるとゲーム感覚で面白い。
タイヤは全員グラベルキング26Cを装着。
チェックポイントが4ヶ所。
各々直筆サインをして、全員揃っているか確認がある。
こういうところから山の中に突入する。
山の中の狭い激坂や、苔のある坂は無理せず自転車を降りて全員で歩く。
グラベル区間の方が坂が緩やかなので、激坂が苦手な私はグラベルの方が助かる。
ただ、石がゴロゴロしているところは怖い。
砂利にタイヤを取られて転んだ人もいたけれど、大丈夫そう。
1008さんは酷道が大好きで、今回のコースでは物足りないと言っていた。
別チームで出場している同じショップのさらんさんもグラベルが大好きだ。
さらんさんは先日お会いした時に、グラベル・酷道を走る楽しさについて熱い想いを語って下さった。
その時は「今日も話が長いなぁ」と聞き流していたが、実際走ってみて、さらんさんが言われていた事がわかった気がする。
昔使われていて、今は使われなくなった道。
昔の人はこんな道を使って生活をされていたんだなぁと思いを寄せながら走ると面白い。
山道を上りきったら、下る。
上りも急だが下りも急だ。
ブレーキを握りすぎて上腕三頭筋が痛い。
本日のチームの作戦。
ハヂメさんがリーダーとして指揮を取る。私の荷物も持って下さった。
1008さんはミスコースしないように先頭を走りナビゲートしたり、タイムスケジュールを確認。
私のサポートはハヂメさんとダンディN川。
私が疲れないように背中を押して下さる。
コナさんはとにかく頑張るのと、安全確認係。
休憩は最小限。
そして一番重要なのが、みんながまとまって走ること。
その作戦が功を奏し、スタートからおよそ66km地点の「道の駅かみつえ」に12:40に到着。
タイムアウトは14時で、私達のタイムスケジュールより50分ほど早く到着出来た。
時間に余裕が出来たので、少しはゆっくり走れるかなぁと思ったら、その後もリーダーから「休憩は最小限で」と指示が飛ぶ。Σ(゜Д゜)
コナさんと視線を交わす。
目標「完走」だったはずが、いつの間にか「上位入賞」に変更となっている…。
何となくこうなることは予想していた。
その代償としてヒットポイント0になるまで働いてもらいますよ、と思いながら走る。
押戸石までの坂。
この辺で、ラスト30kmくらい。
3km後ろに速いチームが近づいているとの情報をもらうと、ハヂメさんと1008さんが急に加速して、二人だけでサーッと先に行かれた…。
私とコナさんとダンディN川で二人を見守っていると、我に返ったお二人が戻って来られた。
あぁこのお二人は性格がそっくりだなぁ。(´-`).。oO
そして後半戦も長い激坂に苦労しながら、背中を押してもらいながら、時には黄色いイチョウを眺めながら、小さい犬に追いかけられながら、とにかく走り続ける。
脚さえ止めなければゴール出来る。
そして最後の上りに近づき、ゴール間近。もう完走が見えてきた。
完走出来ると思っていなかったので、泣けてくる。
コナさんもこの辺で泣いたと言っていた。
そして16時にゴール。
13チーム中5位。
作戦がすべて上手くいったのと、ミスコースやパンクしなかったのが良かった。
みんなで握手をして、健闘を讃える。
その後アフターパーティーに参加して、同じショップの人達と記念撮影して解散する。
もう一つのチームは「道の駅かみつえ」で足切りとなったそうだ。
でびぞー先輩、読み逃げ屋さん、さらんさん、先週一緒に走った桃さんがこちらのチームのメンバーとして出場された。
桃さんは自転車歴一年でよくこのコースを頑張ったと思う。
ちゃんと他のメンバーは助けてくれたか聞くと、たくさん助けてもらったと言っていた。
走った距離:110km、獲得標高2600m
ガーミンの不調でログなし。
最後に、主催者やスタッフの方々、助けてくれたチームメンバー、ショップメンバー、出場されたみなさん、お疲れ様でした。
お世話になりました。
今年二度目の天国を見ました。
<写真追加(ハヂメさんより)>
同じショップのnutsさんは長崎の方とチームを組んで出場。
私達のチームがしばらく後ろに付いて、体力温存していた事に未だに気づいていないと思う。ふふ。
(nutsさん達も完走されました)
1008さん、ハヂメさん、素敵な写真をありがとうございます。
いい思い出になりました。