ぼくの顔色

おかあさんが、ぼくの顔色のをみて、むらさき色になってるよ、大丈夫？って心配してくれたよ。

ちょっとね。

いろいろとあってね。

辛いんだ。

今日は、一日、しんどかった。

でも、大丈夫。

ゆっくりとゆっくりと治っていくからね。

だから、心配しないで。

花子とアン

毎朝お母さんが見ていたね。

NHK連続小説「花子とアン」。

こ～れから～は～じまるぅ～

という、ややハスキーな女性ボーカルで始まるこのドラマ。

ぼくはドラマを一切見ないけれど、このドラマは一生おぼえていることになるとおもうよ。

あったかい家庭。

人には、犯してはならない人格があること。

毎日の、平凡だけれども、きちんとした家庭の日常。

なんていえばいいのかな。

うまくいえないけど、

まだぼくが親の庇護にあったころの、家族を思いだすんだよ。

だまって家庭を支えるために仕事に出かける。

家族のために、毎朝繰り返し朝食と弁当を作る。

きちんと朝食を食べ、そして学校へと家を出る。

そんな、ありふれた日常だったね。

そうして、ぼくは、見えないけれど、確かに確実にある愛情たっぷりのあったかい家庭でおとなになれたよ。

ありがとうね。