virtual"the elf"

神戸の舞子,海岸近くのelf。'04幕を下ろし、その秋仮想空間にてゾンビのごとく甦る。マスター谷口の世界へ酔うこそ!

おいちゃん

2006-06-19 22:55:39 | ローカルねた
このあいだひと気のない峠に居着いているワンちゃんの話を載せましたが、うちの夫婦は動物大好き。奥様は特に犬。僕は犬も猫も。(その他は同じようなものなのか・・?)

かつて22年ほどしていたお店では迷い込んできた3匹の猫と頼まれた犬一匹の飼い主のお世話をしました。が、うまくいかなかった話は思い出しても辛いです。

'95夏の終頃、チャリで淡路島を回っていた時に偶然出会った捨てられ"キジ子猫"
五色浜を過ぎてから道路の脇でニャ~と呼ぶ声に?と止まると、草むらから子猫が。「よし、よし」と撫でてやるとブリブリブリブリと音をたてたあと、落ち着いたのか道路のオイル跡に向かって突進遊びをしだし、う~んこのままではやがて車にひかれるわっと、6kmほど背中のリュックに入れて、「よし、よし」と声かけながらとりあえず次の集落の安全な広っぱまで。道中リュックの中から「ニャ~、ニャ~」鳴きっぱなしで喉も渇いたのでしょう、僕が飲んだ水道の所に上がってきたりして、こいつなかなか賢いなあ~(お腹もぺちゃんこで、すいていたのでしょうが・・何か買うにも周辺に店は無し)と思ったら、放し飼いの犬が2匹。「フ~!」といっちょまえに背中を山のようにして威嚇するも、犬たちはおとなでじっと見てるだけ。さっき出会ったばかりなのに体を僕の脚にくっつけて「フ~!」。"お~、信頼してんねんや~!" 
歳のわりになかなか賢い猫!!!!
でもな~、ここからまだ30kmほど走って、船に乗って、マンションはペット禁止。おまけに奥様は今いない。
"ここで誰かのお世話になってくれ~!!"とその場を去った。
翌日、京都から帰ってきたモンテカルロH子に話すと「うちで飼う~!」
で、その翌日一緒に迎えに行ったけど、見つからず。
付近にいたおじさんに聞いたら、「昨日は犬と居た」とのこと。
ようわかりませんが、幸せになっていたらいいのですが・・・・・

'97秋、さまよい犬"おいちゃん"
地震のあとはノラ犬がたくさん出来たようで、そんな話も気になっていたのですが、
さすがに二年も経つと、落ち着いてきて・・・そんな頃の話。
店に行こうと歩いていたら、前から犬が。「ちょっ、ちょっ」と言ったら、目が会った途端、くるっとUターン。次は20分後くらいに店の前を横切った。横断歩道を渡ったようです。窓の所に見に行ったら隣の弁当屋のゴミをクンクンだけで、またUターン。
閉店後、マンションに帰ったら、植え込みの所にその犬が寝てた。
「夕方の犬や~!ノラか~」
で、翌日部屋から見たら、まだ寝てる。体もシッポも痩せてガリガリ。雑種。家に特に何がある訳でもなく、仕方無しのクラッカーを持って様子を見に行ったら目覚めたようで、だいぶたってふらふらとクラッカーを食べに来た。隣の美容院の犬好きの方がそれを見てて、足しにと紅茶に添えるメロディアンMを持ってきてくれて垂らして食べさせた。初接触。
でも、その後も食べる時だけで、1~2mの距離を保ったまま。体はさわらせません。
シッポは体の中に入れて、ビビリ&警戒モード。
やがて時間を決めて、ソーセージを車の後ろで食べさせるようになって。その時間になるとそ~とやって来て。
お世話する何人かのうちでうちの夫婦が一番信頼されていると自負しつつも(二人での勝手な話)、ビビリ犬と信頼関係が出来るまでは長い時間がかかりました。
やがて体は触らせなくても西舞子の海岸に一緒に散歩は行っていたのですから、飼い犬と比べたらかなり長期の変な関係。もちろんリードは無しで。
なでなで出来るのに約半年かかりました。
春に車を洗っている時、その犬のほうから脚にすりっとしてきて、その後頭をなでても逃げなかった。なんとまぁ、驚!!!
そんなこんなで、いなくなる前夜には店で一夜限りの看板犬にもなりました。
翌日にはひとりで(一匹で)店の向かいの通りまで来たりも。

今でも僕達夫婦の会話に"おいちゃん"はいます。
なんで"おいちゃん"かって?
「おいっ!」って呼んでいたから。

我が家だけの"おいちゃん!"

写真は無し。。