先月の末、安代漆工技術研究センターの研修生三人が二年の修行を終えました。
製作された作品は、いずれも素晴らしく、二年でよくぞここまで。
また、作風が三者三様。
三人の個性を伸ばした指導もすばらしいと思います。
展示場で写真を撮らせていただきましたが、今RAW現像してみてもっと時間をかけて撮りたかった・・です。
しかし、作品を見ていると焦りも感じます。私も修行しなくては・・・
先月の末、安代漆工技術研究センターの研修生三人が二年の修行を終えました。
製作された作品は、いずれも素晴らしく、二年でよくぞここまで。
また、作風が三者三様。
三人の個性を伸ばした指導もすばらしいと思います。
展示場で写真を撮らせていただきましたが、今RAW現像してみてもっと時間をかけて撮りたかった・・です。
しかし、作品を見ていると焦りも感じます。私も修行しなくては・・・
今、平日昼間は自治体とカムパネラを手伝っています。
漆器製作は夜と週末。
一日の終わりに、研いだり塗ったり、
土日に、研いだり塗ったり。
年明けにかけて、一気に仕上がる予定です。仕上げ作業楽しみです。
第36回伝統的工芸品月間国民会議全国大会(長いので”大会”と呼んでいました)が終わりました・・・
あっという間の三日間でした!
岩手の伝統的工芸品、南部鉄器・岩谷堂箪笥(すばらしい貫禄です)をはじめとして、
多くの漆製品も並びました。
上下、モーターショーにもご協力いただいた盛岡うるみ工芸さんの浄法寺塗漆器。
上下 丸三漆器さんの漆とガラスのコラボレーション
この箪笥、面白い!
上画像、漆工汽水さんのブース。モーターショーで発表した新作が並びました!
去年のメガウェブで実演をお願いした青柳氏のブース。赤いFUDANが新作です。
上画像 いつもお世話になっている流工房さんの「南部鉄器×南部蒔絵」酒器。もっとアップで撮りたかった・・
実演ブースも充実していて、各地の手作業を見ることができました。
上 秀衝塗工芸士 高橋さんの漆絵実演。息を呑む神業でした。
上下 私は、漆器の販売を安比塗漆器工房さんにお願いして(上画像右端のリールの付いたフライロッド群があやしいです)、
下画像 漆塗釣具の紹介をさせていただきました! 隣は漆工kinoshiruさんのブースです。
漆塗フライロッドと漆塗ルアー、漆塗ランディングネット・・・・あまり伝統的産業品ではないので驚かれる方も多かったのですが、
本当にたくさんのご来場者様とお話することができました。
ご紹介しきれませんでしたが(私自身時間がなく見て回れなかった・・・・)、日本全国の工芸品が集まるすばらしいイベントでした。
ひとつ残念だたのは、最終火曜日が平日設定だったのですが、地元岩手の学校(小中高)の見学が少なかったことです。
今年は祝日の関係で授業時数が取れず、見学に充てる余裕がない、ということだそうです。
が、これだけの日本全国の素晴らしい手仕事、その中でも光る地元岩手の工芸を一堂に見るチャンスは、まず今後ないでしょう。残念です。
今、「漆器の製作」と「漆器の扱い方」を動画と画像でまとめています。
あらためて製作プロセスを追ってみると・・・完成までの道のりの長さを感じます・・・
「漆器の製作」は 八幡平市漆工技術研究センター様、
「漆器の扱い方」は ピーエス IDIC/岩手県様
にご協力いただきました。
10月末に発表の場ができる予定です。またお知らせいたします。
現在試験中の朱漆を塗り磨いた釣竿。川で実際に使ってテストします。
太陽光の具合できれいな色がでたり、とても良い色という印象
使用半月ほどで、ジョイント部分に「漆塗膜の浮き」(水泡・ブリスター)が発生。
縦に伸びる珍しい現象。原因を考える。
まずは、「他の部分に発生しないか調べる」「それ以上大きくならないか調べる」ため、
気にしつつも二週間使い続ける。
他に発生する箇所なし。大きくなる傾向もなし。
水が入りこんでしまったならば、膨張収縮を繰り返し水泡は大きくなる。この線はない。
竿を塗る前の脱脂に問題があれば5回重ね塗りしたどのタイミングか調べねばならない。
少しずつ漆を剥がしていくと、一番最初に塗った黒漆が硬化しきっていない。
実はこのロッドのジョイントを製作当初は拭漆で作る予定でいたのですが、「朱漆で塗った場合のジョイントの固着度合い」を調べたくて、
途中からジョイント部分も塗装したという経緯がありました。
最初のジョイントと竿本体の塗りわけ段階でマスキングテープでマスキングしていたのですが、
このテープの糊(不乾性の粘着成分?)が少し残っていて、これを刷毛で伸ばしてしまったようです。なので縦に長い。
マスキングテープの糊と漆は相性が悪く、はじいたり、乾かなくなるといった症状がでます。
削り取って部分的に塗装して、試験は続行。並行して再度同仕上の竿を新規製作し、これも試験をしています。