Aonsiwate Blog

フライロッド・漆器製作と岩手のくらし覚書

朱漆、夏の釣り

2019-08-11 20:42:06 | フライフィッシング

今、朱漆の塗りの修練をしています。

朱は黒・素黒目と比べ、難易度が高い、と思います。

ただ色が違うだけ、と最初は思っていましたが、まったく性質が違います。

 

発色方法と発色の安定、硬化乾燥・・・様々シビアだと感じます。

 

 

漆塗り釣り竿にも、朱を塗ったものを試作しています。

 

 

上下画像、黒漆で下地を仕上げたのち、「さらっ」と朱を塗って仕上げた漆塗りフライロッド。

薄く朱を乗せているので、下地の黒が刷毛目として透けます。それを散らすために全体に黒い飾り巻きを施しました。

現在、耐久性・経年変化のテストを行っています。

 

 

 

テストですが・・・高気温・渇水で、毎日厳しい釣りになっています。

 

 

 

 

 

 

 一匹釣るまでが大変ですが、釣れたとき、とてもうれしい

 

 

今シーズンいっぱいテストの予定。

 

 

ここ半月の使用では不具合もなく、黒漆光沢仕上げとはまた違った魅力があり、使っていてとても気持ちが良い

 

 

この竿は朱を塗っただけの「塗り立て」の竿ですが、

呂色磨き(研磨光沢仕上げ)の朱フライロッドの試作も現在進行中です。


渇水

2019-08-02 21:48:09 | フライフィッシング

先日、岩手県も梅雨明け

梅雨の期間、雨が少なく(盛岡は例年の70%しか降らなかったそうです)、

川は渇水しています。

 

 

 

水が少なくなれば、魚の隠れ場所・移動区間が減り、警戒心が増します。釣りにくくなります。

 

 

ただ、フライフィッシングでは、細い糸と小さな毛鉤(警戒心を起こさせにくい)を使って、

少し遠くから釣ることができるので、渇水には強い釣りではないかなあ、と最近思います。

 

 

 

 

 

夏の釣りでは邪魔な蜘蛛の巣も、うまく利用できることもあります。

蜘蛛の巣に糸を引っかけて、毛鉤を自然に流す、という手も毛鉤釣りならではと思います。

 

 

毎日気温は30度を超えますが、森の中の川は涼しい印象。風があるからでしょうか