今、朱漆の塗りの修練をしています。
朱は黒・素黒目と比べ、難易度が高い、と思います。
ただ色が違うだけ、と最初は思っていましたが、まったく性質が違います。
発色方法と発色の安定、硬化乾燥・・・様々シビアだと感じます。
漆塗り釣り竿にも、朱を塗ったものを試作しています。
上下画像、黒漆で下地を仕上げたのち、「さらっ」と朱を塗って仕上げた漆塗りフライロッド。
薄く朱を乗せているので、下地の黒が刷毛目として透けます。それを散らすために全体に黒い飾り巻きを施しました。
現在、耐久性・経年変化のテストを行っています。
テストですが・・・高気温・渇水で、毎日厳しい釣りになっています。
一匹釣るまでが大変ですが、釣れたとき、とてもうれしい
今シーズンいっぱいテストの予定。
ここ半月の使用では不具合もなく、黒漆光沢仕上げとはまた違った魅力があり、使っていてとても気持ちが良い
この竿は朱を塗っただけの「塗り立て」の竿ですが、
呂色磨き(研磨光沢仕上げ)の朱フライロッドの試作も現在進行中です。