Aonsiwate Blog

フライロッド・漆器製作と岩手のくらし覚書

漆刷毛

2014-11-03 16:00:02 | 漆と漆器

  

  漆を塗る際に使う「漆刷毛」。

  

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  人の髪の毛で作られています。

  初めて聞いた時には、とても驚きました。

  漆は粘度が高いため、腰がありながら、

  (漆の)含みの多い髪はとても向いています。

  

  持ち手の中全体に髪の毛が通っており、

  鉛筆のように削り出して使えます。

  

  縄文時代ごろから獣毛を使った刷毛は

  存在していたようです。

  現在の髪の刷毛は、江戸時代に「初代泉清吉」が

  発案したのが始まりといわれています。

  

  用途に応じて使い分けるため、種類は多くなります。

  私の場合、釣竿を塗るために調整した刷毛が多いです。

  

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  現在、日本で漆刷毛を製作しているのは

 「広重」ブランドの泉清吉氏と、

 「田中」ブランドの田中信行氏の二人だけ・・

  

  今とりかかっている釣竿を塗るための刷毛の製作を

  開始しました。

  刷毛は最初下画像のような形。

  これを使用者が使いやすいよう、各々仕上げていきます。

  

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  左の「広重」は「三分の一通し」で全体の

  三分の一だけ髪が通してあります。

  釣竿のジョイント部分の飾り塗りに使います。

  右の「泉清吉」は薄くち(髪の厚さが薄い)で、

  毛先短めに仕立てて、

  細身の釣竿本体の塗装に使います。

  11月中に仕上げる予定。

  

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