12月のはじめに、岩手県八幡平市の中学校一年生を対象に漆の授業を行いました。
以前にも(4年くらいまえ)おこなったことがあるのですが、久しぶりで緊張してしまいました。
漆全体についての座学が一時間、安比塗漆器工房と安代漆工技術研究センターへの見学が二時間という三時限構成。
座学では、漆と環境問題に関する事柄をモニター・プリントを使ってレクチャー。
後半班に分かれて実際に漆器を手に取り、大量生産品とのプロダクトの違いを感じてもらいました。
漆工技術研究センターでは、日本各地から修行にきている研修生の作業を見学。また冨士原文隆先生のお話も聞くことができました。
安比塗漆器工房では、塗師の仕事を間近で見学し、お箸の結束などの実際の業務も体験しました。
今回は進路指導の一環として漆を取り上げていただきました。
漆という狭義にとらわれず、身の周りにある「もの」「空間」すべてに「誰か」の手が関わっていて、それを創造維持するために「誰か」が人生を費やし生活の糧を獲ている、ということを伝えたいと思って臨みました。
この機会をいただきました八幡平市安代中学校および八幡平市教育委員会の皆様、
見学にご協力いただきました安比塗漆器工房および漆工技術研究センターの皆様、
本当にありがとうございました。
今後も環境問題・漆産業・伝統工芸に関わる啓発活動を行って参りますので、
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