Aonsiwate Blog

フライロッド・漆器製作と岩手のくらし覚書

「COBARION」コバリオン

2020-05-08 18:13:20 | フライフィッシング

30年くらい前のこと。

忍野で会った釣り人の話。

その人の使っていたタックルは変わっていて、著名なバンブーロッドに、

入門用のカーボン樹脂製のフライリールという組み合わせ。

そして何故かリールシート金具の部分にビニールテープがぐるぐる巻き。

聞けば金属アレルギーが酷く、特にニッケルシルバー製の金具は少しでも

触れると地腫れが長く続くということ。

 

確かに真鍮・ニッケルの合金の洋白銀(ニッケルシルバー)は酸化(イオン化?)しやすく、

金属アレルギーの原因になりやすいようです。フライロッドの金具は竿尻にあり、使っていて

手首に当たりやすい。

 

ずっと頭の中にこのことはあったのですが、代替素材は目に触れるところにはありませんでした。

 

去年、岩手県のアドバイザーからコバリオンのことを教えていただきました。

 

 

その金属は岩手県内釜石で作られていて、金属アレルギーを起こしにくい。

メーカーとともに試作を繰り返しましたが、非常に硬度が高いため加工が難しく、キャップ部分の「孔繰り」に難航。また工場から上がってきた製品の研磨も硬度のため難しく、こちらも試行錯誤しました。

 

 

難しい素材ですが、研磨がきまると素晴らしい光沢が現れ、キズもつきにくい。

まさかこの素材が県内にあったとは・・・

現在製作中の新しいフライロッドから採用予定です。

 

 

また詳細お知らせいたします。