Aonsiwate Blog

フライロッド・漆器製作と岩手のくらし覚書

弁柄(ベンガラ)

2018-11-06 12:17:20 | 漆と漆器

茶褐色が特徴的な「弁柄(ベンガラ)漆」

 

染料としてつかわれる弁柄(酸化鉄)と漆を混ぜたもの

隠蔽性が高く、普通だと「透ける」性質の漆が、透けない塗料になります。

朱で仕上げる時の下塗りや、溜めの下塗りとしても使います。

 

 

私は最近は黒の下塗りにも使うようになりました。5回の下塗りのうち3回、弁柄漆で塗っています。

 

 

隠蔽性が高いので、フライロッドに塗っても面白いです。薄塗りで、しっかりとした着色が可能です。

 

 

上画像、磨き上げると、赤に近いブラウンになります。

味わいのあるロッドになるのですが、塗るタイミング・ロットによって微妙に色が変わってしまいますので、

量産には向かない印象です。

 

 

上画像、渓流でたまに見かける酸化鉄。

昔の人は、これを採取して焼いて弁柄を作っていたようです。

人体にも、自然にも害のない染料と言われています。

 

 


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