昨日は、開店前に日本橋高島屋へ。
青森・弘前から、津軽塗の塗師・木村正人さんが催事「日本の伝統展(~6/3(月)」に出店しているので、顔を出して情報交換。
日銭稼ぎなもので、日々のお店番が一番大事な仕事になってしまいましたから、行き来が容易ではない職人さんとは、こんな機会は幸いとばかりに会いに行きます。
仕事の打合せは、今どきはデジタル手段を駆使すれば、会わずとも出来てしまいます。でも、気持ちの部分のアップデートは、顔を見て話す事がとても大事(と、私は信じています
仕事だけでなく、互いの家族の話など、ただの雑談、談笑。
そして、あっという間に過ぎる時間。
NHK-BSイッピン!の津軽塗の再放送が放映されるたびに、木村さんところも当店も、葉っぱのお皿にオーダーが集中するのですが、「もうちょっとサイズ大きめバージョンも作りませんか?今のサイズだとお料理を盛り付けるには小さい印象だし」なんてアイデア交換。
(料理の鉄人のお店に採用されたそうですし、葉っぱのお皿、まだしばらく引き合いが続きそうです。)
今、木村さんところには、若いお弟子さんが3名いるとか。木村さんは、他の職人さん達はやりたがらない後進指導を、なるべく受け入れるようにしている印象があります。「素人同然の方に教えるのは大変なのにねぇ。ご苦労様です」なんてつい軽口。
津軽塗の職人さんもだいぶ高齢化しているので、木村さんはいろいろ考えるところがあるようです。真剣に仕事に打ち込んでいる人ほど、未来のことを考えて行動する傾向が強いように感じます。
6月に入れば、早朝は漆掻きに出かける日々が始まるとか。
岩木山の麓に、バブルの頃に植樹された漆の森が生い茂っているそうで、ここ数年、木村さんは漆掻きもやっているのです。
(こういう仕事をしていると、当時は助成金も出て、植樹事業があったそうですから、手付かずの漆の林が各地にあるとかないとか、いろんな裏話も聞き及んでおります。)
私の知人数名から、Jがつく産地の国産漆は中国産より扱いにくいという話を聞いていたもので、岩木山の漆はどうなのか聞いたところ、やっぱり植物ですから、漆の調子はそれぞれなところもあるから、漆の様子を見てその漆の癖を判断したり、使えるように調整する技術も必要だよねと、ぽそり。
自然が作るものを、その人の限定的な価値観で、単純に良い/悪いと判断するのって浅いよなと、多くを語らずともすっと軌道修正してくれます。木村さんと話していると、こういう瞬間が多くて、ずっと側にいたくなるんですよね。
そんな木村さんが、丹精込めて塗っております津軽塗の器、父の日におすすめ
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