ビール片手の庭散歩(雑木の庭つくり)
「ねぇ聞いてよ、僕はね、型にはまった庭はいらない。
ぼくは ぼくだけの庭が欲しいんだよ。
ぼくの意志のあるぼくだけの庭、それが雑木の庭なんだ。
後10年、50年経ってごらんよ、ぼくの庭は天下一品になるんだ、だってどこにもないぼくだけにしか造れない庭だからさ。
ビール片手に散歩しながらいろんな事考える。
それがぼくなんだ。分ってくれよ、解ってくれるよねせめて君だけは・・・。
これがぼくのビールねだりの言い訳です。
『緑地』さま、酔いどれオヤジの独り言を書かせていただきありがとうございます。
手塚おさむ氏の「三つ目がとおる」漫画で見た呪文「アブドール、ダムニク、ホリマク、エリマク、我とともに来たりて我とともに滅ぶべし」
と呪文を唱えると自己催眠にかかってしまう。
知る人ぞ知る ぼくは「変なおじさん」を自認している。
山らしい山もなく川らしい川もないエメラルドグリーンの海に囲まれたこの島に帰って、はや23年が過ぎた。
先祖からいただいた屋敷林を切り倒し、古家を移設し 新しい借り金コンクリートの家を建てた。
その償いにやたらめったら木を植えた。
植物が好きなので、かつては島の植物のすべてに名札を付けたいと叶わぬ夢をみたこともあったが 雑多な趣味に明け暮れている。
特殊病害虫係りをしている仕事柄、虫たちとの出会いは多く、現在はカンキツグリーニング病と友達しているが、庭には蝶の食草を植え、蝶たちとたわむれている。
中でもオオゴマダラは年中庭を飛び回って、その優雅に飛ぶ様は心なごませる。
虫たちの世界は正直で、好きな食べ物に集まってくる。まさしく食物連鎖の証明だ。
渡りをする蝶「アサギマダラ」と付き合って虫の世界にひきづりこまれてしまい、
いろんな人との出会いが始まり愉快な仲間が出来、その中で視野がずい分広がった様な気がする。
土日は農作業半日、庭いじり半日、またの半日は自然とのつきあいで海や野、池や林を夫婦でほっつき歩いている。
最近は水辺の植物に興をそそられ、500リットル水タンクを7つも買ってしまった。
水生植物を配色し、グッピーなど熱帯魚を泳がせて喜んでいる。
トンボがどこからとなく飛んできてヤゴが増えたよ。
おたまじゃくしがボーフラを食べてくれるよ。
小鳥のさえずりも多くなった。
木や水辺の植物のおかげで「我が家にはエアコンはいらない」とはまでは言わないが、涼しく過ごせるようになった。
「人は一生のうち5本の木を植えよ」聞いた。
一本の木が林になり、林が森になりやがて森林に生長していくという。
趣味はと問われたらやはり木を植えることと答えるだろう。
雑木の庭つくりに取りかかりはや20年が過ぎた。
すこし形が現れたかなと思うこの頃。
環境にやさしい農業にも惚れて、無肥料、無農薬栽培のマンゴーが今年も実った。
自然のありがたさに感謝しつつ相方といつまでも同じ方向を見つめていたい・・・・・。
2002年10月号 鹿児島県農業・農村振興協会機関紙「緑地」より転記一部書き入れ
泡 盛窪 より「私の趣味」
夢は 雑木林に ますます膨らんでいく。
近年は 海辺に繰り出して渚を耕している。
海洋牧場を目指して
昨日 相方が 足指を骨折してしまった。
マラソンは無理だろう。
料理と洗濯を手伝わなくてはいけなくなった。
これをチャンスに自分のことは自分でできるようにしたい。
WWOOFの更新が近くなっているが、
あきらめることにした。
自分が変わらなければ 向き合ったままだ。
違う視点でものを考えよう。
行動に移すこと、
今日から始める。
ゴミ捨て場から拾ってきた時計が動き出した。
何度か試してダメだとわかっていたが
何故か急に思い立って
ガチャガチャといじってみたら・・・、
蘇った。
奇跡的だ。
生まれ変わるとしても
木を植えるのが好きになりたい。
今は しあわせです。