砂利の道を造ろうと思ったきっかけが思いつかない。
コツコツと進めてきた。
屋敷内のあちらこちらに道を造り、
岩、石、大木のまわりに庭らしきものをしつらえるつもりでいる。
着々とあの世への道を造る作業を続けてきた。
数年前からは、
特に完全断酒を誓ってからは、
屋敷内のあの世とこの世の境目が古い井戸端と決めて、
毎朝の祈りの場所にしてきた。
「アブドール、ダムニ苦、ホリマ苦、エリマ苦、
我とともに来たりて、我とともに滅ぶべし・・・、ノーメン」
二週間前からは毎朝の掃き掃除も始めることにしている。
卒業課題は自宅の主庭を想定して描いたので、
それをイメージして樹を植えた。
屋敷周りを旧道(里道)が通っているので、
昔道(宿道)を再現するための材料に浜砂利を使ってみたのが、
砂利道造りの始まりだったような気がする。
庭つくりにおいて、
(琉球文化を考える上で)
その土地の材料を生かしたのが本物の文化に発展していく、
とも考えたので、
何処にでもあるしかも簡単に手に入る庭つくりの材料と言えば、
浜砂と砂利、そして珊瑚石であった。
ただほど高いものはない」と、
別の意味の言い回しで使っているが、
あとで気がついてみると、
これほど便利な庭つくりの材料は思いつかない。
砂、砂利の種類があれこれと見つかったからである。
一部で試しながら、
庭のエリアを決めて、
材料を生かせる作庭に挑戦している。
日々の楽しみ。
これは 芸術になりえるかもしれない。
アートは気ままな発想から生まれる。
夢想国師を目指す。
作庭師 泡盛拝