忙しい日が続いた。
梅干しを漬け始めてから四年。
もう買った梅干しは食べられない。
「死ぬ前に食べたいのは、この梅干しだよ」と、
夫に言われたら尚更頑張らない訳にはいかない。
沢山漬けた。
そこへ従兄からの電話。
「今年は梅が食べきれないほど生ったから、良かったら取りに来て」
春に手作りマーマレードを頂いているので、それで作ったケーキを手土産に梅を頂きに行った。
今年は豊作で、ジャムやら梅干しやら作っても使い切れないと言うので沢山の梅を収穫させてもらった。
黄色いのやら青いのやら・・・
間に合わなくて虫が飛び始めた。
漬ける入れ物も、干す籠も足りないどうしようか?
まだ初心者だったので、きっちり作り方通りにやっていたが
材料がタダなんだからと大胆になった!
蓋の無い壺、白菜漬けの樽、タッパーウェア、ビニール袋総動員。
冷蔵庫にしまえる量ではないので塩分は20%。
追い漬けというのをしてみた。
毎日2Kづつ足し漬けしていくのだ。
「ゆかり」が好評なので、赤紫蘇も買って下ごしらえ。
最後に残った少量の青梅は、夫が梅酒を希望したので作った。
これも、もういい加減。
計りもしないで蜂蜜のボトルに梅とリカーを入れただけ。
小さな4個は、庭の紅梅の実。オマケ。
疲れ切って、ふと見上げた台所の窓の外
いつの間にかムクゲが咲いていた!
「今まで気が付かなくてゴメンね」