何となく南国を思わせるような花、「トリトマ」が咲いていました。
この花、ずっと昔から「トリトマ」と言っていたけれど、今ではこれが流通名になるようです。
それじゃ本当の名前は何? ということで調べてみました。
和名では『シャグマユリ(赤熊百合)』、英名では『トーチリリー(Torch lily)』でした。
なぜ名前が変わったのかというと、この花はかつてはユリ科でした。
それが現在ではツルボラン科に変更になり、科名の変更と同時に属名もトリトマ属から現在はシャグマユリ属に変わったようなのです。
ちなみにシャグマとは牛に似た動物のヤクの毛を赤く染めたもので、そのふさふさとした毛は兜や獅子舞に使う獅子の頭などの装飾に利用されていました。
他にも黒く染めた黒熊(こぐま)、白く染めた白熊(はぐま)などもあるようです。
でも、ヤクって昔は日本にいたのでしょうか?
和名の『シャグマユリ』は、シャグマ(赤熊)のような花穂をしたユリのような花、ということなのでしょうね。
花の時期になると、真っ直ぐに伸ばした花茎の先に総状花序を出し、多数の花を下向きに咲かせます。
細長い筒状の花は浅く6つに裂けて、蕾の時はオレンジ色ですが、開花するにしたがって黄色に変化してきます。
梅雨時の鬱陶しい時期には鮮やかなオレンジ色が目立ちますね。
学名:Kniphofia
英名:Torch lily、Red Hot Poker
別名:クニフォフィア、トーチリリー
科名・属名:ツルボラン科 シャグマユリ属(クニフォフィア属)
原産地:南アフリカ、熱帯アフリカ