日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

クラウンベッチ

2023-07-11 07:00:00 | 植物

レンゲソウとよく似た「クラウンベッチ」です。

近所の家の庭にある大きなヤマボウシの木の下草として植えられています。

毎年、ふんわりとした柔らかな色の葉っぱと可愛い花がたくさん咲いているのを見ています。

 

クラウンベッチ(Crown Vetch)という名前の『Vetch』とは、ソラマメ属の植物のこと。

花の形が王冠に似ているのでその前に『Crown』がついたのでしょうか。

葉っぱも花も正にマメ類と同じ、マメ科の植物だとすぐに分かります。

 

この花はつる性で、とっても丈夫なようです。

暑さ寒さにも強いし、乾燥にも耐え、土地がやせていても育つようです。

そんな優れものの花なのですが、この花を植えているお宅では増えすぎて困っているようなのです。

「地下茎で広がるので思いがけない場所から芽が出てきちゃうんです」とも言っていました。

 



学名:Coronilla varia

英名:Trailing Crown Vetch、Purple Crown Vetch

別名:玉咲草藤(タマザキクサフジ)、ツルレンゲ

科名・属名:マメ科 タマザキクサフジ属

原産地:ヨーロッパ

 

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ミッキーマウスツリー(オクナ・セルラータ)

2023-07-09 07:00:00 | 植物

正式な名前は「オクナ・セルラタ」です。

ミッキーマウスに見えますか?

私にはそれほど・・・

でも、インパクトは十分あります。

パッと目を引きますから。

 

鉢植えになっていましたが、花が終わって実ができていました。

春から夏にかけて黄色い花が咲くのですが、その花は見逃してしまいました。

花が咲いた後、授粉すると緑色だったガクが赤くなり、中心には実ができます。

その実は最初は緑色で、熟すと黒くてつやつやした実になります。

それがこの写真のような状態です。

そして、黒い実とガクの色や姿から「ミッキーマウスツリー」「ミッキーマウスの木」と呼ばれているのです。

 

 

オクナ属の木は80種類くらいあるようで、「オクナ・セルラータ」以外にもミッキーマウスの木と呼ばれている品種があります。

良く似ているのが東アフリカ原産の『オクナ・キルキー』で、こちらもミッキーマウスの木と呼ばれています。

この2つは本当にそっくりです。

見分け方は「セルラータ」の方が全体が小さくて、葉が2~6cm、花が2~3cmほどで、「キルキー」の方はそれよりも一回り大きくて、葉が5~10cm、花が4~5cm位のようです。

これだけの違いだったら、同時に見て比べなければ区別がつきませんね。

 


 

学名:Ochna serrulata

英名:Mickey-Mouse plants、Bird's-eye bush

流通名:ミッキーマウスの木、ミッキーマウスツリー

科名・属名:オクナ科 オクナ属

原産地:南アフリカ東部

 

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ギンバイカ(銀梅花)

2023-07-07 07:00:00 | 植物

白くて清楚な「ギンバイカ(銀梅花)」が咲いていました。

この花、とっても好きなんです。

梅雨時は似たような黄色い花のビヨウヤナギやキンシバイをあちこちで見かけるのですが、あまりにも多すぎるのでちょっと飽きていました。

そんなときに同じような花で白いギンバイカを見つけたのです。

この花の白くて目立たなく、ひっそりと咲いているといった風情が好きなのです。

ギンバイカはハーブとしても利用されているので近づいてみると、何となく香りが漂ってきたような気もしました。

ちょっとユーカリのような香りに思えたけれど・・・

葉が斑入りだったので、これは「ギンバイカ・バリエガタ」という、葉に乳白色の覆輪がある品種です。

 

ギンバイカの葉や実には芳香があるので、ヨーロッパでは古くからハーブとして利用されています。

ハーブとしてのギンバイカは「マートル」という名前になっています。

葉に油腺があるので、葉を叩いたり揉んだりすると香りが出てきます。

秋になると黒い果実ができるのですが、この実も食べることができます。

 

--- ヴィクトリア女王のウエディングドレスとギンバイカの話 ---

ヨーロッパでは古くからギンバイカは繁栄を象徴する花、そして愛のシンボルとして親しまれてきました。

そのようにとっても縁起の良い花だったのです。

1840年、イギリスのヴィクトリア女王はウェディングブーケに純白の花のギンバイカを使用し、それと同時に「純潔」を表現するために、白いドレスを着用しました。

それ以前の花嫁たちはさまざまな色合いのウエディングドレスを着用していたのでした。

だからウェディングドレスとして白い色を選ぶのは珍しいことだったのです。

そしてヴィクトリア女王の白いドレスのことが瞬く間に噂となってヨーロッパ中に広がりました。

同時にギンバイカのブーケのことも。

それ以降、現在に至るまで花嫁のドレスは純白になり、ブライダルブーケのギンバイカも定番になったそうです。

 



学名:Myrtus communis

英名:Myrtle

別名:ギンコウバイ(銀香梅)、マートル、ミルタス

科名・属名:フトモモ科 ギンバイカ属

原産地:地中海沿岸

 

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リアトリス

2023-07-05 07:00:00 | 植物

北海道では美瑛の「四季彩の丘」で、九州では大分県の「くじゅう花公園」で一面のリアトリス畑を見たことがありました。

暑さ寒さは関係なくどこでも育つ花なんですね。

 

穂になっている上の方ばかり開いています。

これはリアトリスの咲き方がちょっと変わっているからです。

一般的に穂のようになっている花は下から上に向かって開いていきますが、この花はそれが逆になっていて、上から下に開花していくのです。

だからいつも上の方が重たくて下が淋しく見えてしまうんですね。

リアトリスの花の付き方ではこのように上から下まで真っ直ぐに咲くものを『槍咲き』といい、もう一つ花が固まって咲く『玉咲き型』というのもあるようです。

玉咲き型の花はまだ見たことがないのですが、同じく真っ直ぐな茎の周りに玉状になった花が段々に付くようです。

 

リアトリスの和名は麒麟菊、ということでキク科になっていますが、この花の姿からは菊は想像できません。

無理やり付けたのかもしれませんね。

 


 

学名:Liatris

英名:Gayfeather

別名:麒麟菊、百合薊(ゆりあざみ)

科名・属名:キク科 リアトリス属

原産地:北アメリカ

 

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ハナガサギク(花笠菊)

2023-07-03 07:00:00 | 植物

とっても懐かしい花です。

ず~っと昔から夏になると空き地や畑の隅にヒマワリやダリアに似たような八重咲の黄色い花が咲いているのは見ていました。

でもこの花の名前は知らなかったのです。

最近になって「ハナガサギク(花笠菊)」という名前だと知りました。

 

名前を知ったのと同時に、この花が『オオハンゴンソウ』を八重咲きに改良したもので、別名が「ヤエザキオオハンゴンソウ(八重咲大反魂草)」だということも知りました。

オオハンゴンソウならばよく知っていたのですが、まさか同じものだとは思いませんでした。

 

オオハンゴンソウが八重になってハナガサギクにねぇ~

何だかちょっと違うような気もするけれど・・・

オオハンゴンソウの筒状花を全て舌状花に変えればこの形になるのでしょうか?

 

元々は庭で栽培されていたようなのですが、逸脱して野生化したのでしょう、あちこちで咲いているものをよく見ます。

よほど生命力と繁殖力が強いのか、既存の生態系に重大な影響を及ぼすからということで、『オオハンゴンソウ』と『ハナガサギク』は共に環境省の特定外来生物に指定されています。

この特定外来生物に指定されると栽培するのはもちろんのこと、植えてある状態のまま移動させることも違法となってしまうようです。

こうしてウォーキング中に見つけた野の花には特定外来種に指定されているものがたくさんあるんです。

普通に見ているので、まさかそれが栽培してはいけない植物だとは思いも寄らなかった、なんてことも・・・

今の時期に目に付く特定外来種に指定されている植物はこのハナガサギク、オオハンゴンソウ、オオキンケイギク、アメリカセンダングサ、アメリカオニアザミ、ワルナスビ、ヤナギハナガサなどなど・・・たくさんあります。

 


 

学名: Rudbeckia laciniata L. 'Hortensis'

英名: Golden glow rudbeckia

別名:ヤエザキオオハンゴンソウ(八重咲大反魂草) 

科名・属名:キク科 オオハンゴンソウ属

原産地:北アメリカ

 

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