
青山円劇カウンシル#5~true~「リリオム」
6月1日 青山円形劇場
原作:モルナール・フェレンツ
脚色・演出:松居大悟
出演:池松壮亮、美波、中山祐一朗、山田真歩、津村知与支、中川晴樹、東迎昴史郎、武田杏香、銀粉蝶
池松壮亮が初主演する舞台と言うことで、なんの予備知識もなく観てしまいました。
1909年に発表されたハンガリーの作家の作品。
100年以上も前の作品とは、思えなかったけど、今風に脚色してあったんでしょうね。
オープニングの回転木馬のシーンは、ちょっと幻想的でこれからの展開を期待させましたが…
愛情を上手に表現できなくて、暴力に走るリリオム。
池松壮亮は、落ち着きなく動き回り、粗野な振る舞いでリリオムを演じていましたが、なんとなく、違和感を持ってしまいました。
それは、私自身が、テレビドラマのイメージのフィルターを通して、リリオムではなく、池松壮亮を観てしまったからなのだと思います。
リリオムの言動や、それを許して受入れてしまう回りの人たちの行動には、共感できないどころか、反発すら覚えました。
ユリに子供ができて、真面目になるどころか、一角千金をねらって悪事に手を染めて、あげくの果て、捕まってしまうと、生まれてくる子供が犯罪者の子になってしまうから、という短絡的な考えで自殺してしまうなんて、どこまで自己中心的な考え方なのだろう。
地獄に落ちてから年月がすぎ、1日だけ地上にもどることを許されて、ユリと娘に会いに行くが、やはり思いを上手く伝えることができず、思わず娘の手をたたいてしまったリリオム。
娘は、驚くが、母親には、「痛くなかった」と話す。
ユリは、「そういうことってあるのよ。」とリリオムを思い出しながら娘に語りかける。
最後まで、よく理解できない話でした。
でも、出演者の演技はすばらしかった

美波は、少女時代ののかわいらしさと、母親になってからの母性の表現がきちんとできていて、ほとんど何もない舞台の上で、時間の経過をしっかりとあらわしていました。
池松壮亮の顔の小ささにびっくり。
美波だって、顔ちっちゃいけど、それよりももっとちっちゃかった…
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