喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

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ショーシャンクの空に(1994) ★★★★★

2017-10-04 00:15:11 | ドラマ
ショーシャンクの空に [DVD]
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Amazonプライムにて鑑賞。

 

友人から薦められました。友人曰くアカデミー賞の受賞はないものの映画クラスタによる投票では必ず上位にランクインする作品だということ。

 

監督フランク・ダラボン、

原作スティーブン・キング。

主演ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン。

刑務所内の人間関係を通して、免罪によって投獄された有能な銀行員が、腐敗した刑務所の中でも希望を捨てず生き抜いていくヒューマン・ドラマ(ウィキペディアより)

ティム・ロビンス演じるアンディは、有能な銀行員であるが、妻との関係はうまくいっておらず、不倫現場を突き止める。不倫現場を車内で酒を呑みながらやけくそになって監視していた。その際銃を携帯していたのだが、銃を現場に投げ捨てた。その後、妻と不倫相手は何者かに襲われ殺害されてしまう。銃が現場に落ちていたことからアンディは当然犯人と疑われ終身刑を食らう。

刑務所内で知り合ったモーガン・フリーマン演じるレッドと、時が経つにつれて友情が築かれていく。

モーガン・フリーマンの安定感・存在感が凄い。

刑務所入ってもこんな人いれば安心できそうだ。

 

私はブルックスに感情移入してしまった。

彼は社会不適合者という感じがある。

長年刑務所にいたせいで出所しても社会に適応できず、友人もいないため

孤独ゆえに自殺してしまう。

刑務所にいたほうが友人もいるしましなのだ。

私も仕事ができないし彼みたいな運命をたどるのではないかと思ってしまう。

 

私が泣いたのはアンディが讃美歌?を刑務所のスピーカーに流すシーンだ。

なぜだか涙が止まらなくなってしまった。

 

町山智浩の映画塾によると、この映画はアンディがキリストとして描かれていると。

現代にキリストが蘇ったらという話といえるか。

人生は刑務所のようにつまらないものであるかもしれないが、どんなにつまらない環境の中にも自分で穴を開けて突破口を開くことはできるということを比喩的に描いていると。

 

最後はファンタジー並に都合のいい展開になっており、レッドの妄想なのではないか、死後の世界を描いているのではないかという見方もあるが、そんなことはどうでもよく、希望を持ち続けることが大切なのだ。

しかしレッドがいなくなった後のあの刑務所のことも少し気になりますね。

皆ちゃんとやっていけてるんでしょうか。

 

別に真犯人が捕まるわけでも、アンディの無実が証明されるわけでもないところが

面白いと思いました。

私だったら馬鹿正直に無実を訴え続けたかもしれない。

突破口というのは、なにも真正面から開く必要はないのかもしれない。


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2 コメント

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Unknown (ぺんたろー)
2021-11-25 01:24:19
希望を持つことが大切、この映画のテーマを挙げるとしたらまさしくそうだと思います。
どのような環境でも絶望することなく、心の希望を奪うことは誰にもできないのだ、と思わされます。

ネルソン・マンデラをモーガン・フリーマンが演じた『インビクタス』でも刑務所に収容され過酷な労働に耐えながら、ウィリアム・ヘンリーの詩を繰り返し困難と対峙していましたね。

いかなる罰に苦しめられようと、私が我が運命の支配者、私が我が魂の指揮官なのだ

現実を変えられなくてもかくありたいものです。
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Unknown (watasihadare_2011)
2021-12-03 21:08:14
いやー、希望を持ってもなかなか難しいですよね。絶望に包まれた時、何が希望なのかも分からなくなります。
詩って普段触れることないけど、こういう窮地にこそ役立つものなのかもしれません
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