TSUTAYAで借りてきて鑑賞。準新作のため500円近くした、高い…
監督・脚本:ハリー・マックイーン
出演:コリン・ファース、スタンリー・トゥッチ、ジェームズ・ドレイファス
音楽:キートン・ヘンソン
製作:BBCフィルムズ
配給:ギャガ
上映時間:95分
認知症を題材にした作品ということで早くから目を付けていた。
監督はスティーブ・マックイーンの息子ではない。
ゲイカップルの片方が認知症を患い、そのことに二人で向き合っていくドラマ。
ゲイだということについては主題がおかれておらず、ゲイだから差別されるといった描写はない。
二人はともに作家とピアニストであり芸術家という設定もあるゆえ、ゲイでも自然であるというのもあるのだろう。
『ファーザー』が認知症が進行していく過程を描いているのに対して、
本作では認知症が進行する前の受容期の段階を描いているといえる。
認知症にかかったスタンリー・トゥッチ演じるタスカ―本人は、自殺を図ろうとするものの、自分の現実を割と受け入れている。相方は受け入れられない。介護施設のことをファッキンホームと呼び、週一回面会に行けばいいのか?最後まで俺が世話してやると感情的になる。
週刊文春のインタビューによれば、監督は介護施設で実際に働くことを通して認知症への理解を深めたという。
初めて、監督に会ってみたいという衝動が沸き起こってる。
映像も含めて、本当に美しい作品であった。