監督:佐藤純彌
脚本:松山善三
製作:角川春樹、吉田達、サイモン・ツェー
出演:松田優作、岡田茉莉子、ジョージ・ケネディ
音楽:大野雄二
主題歌:ジョー山中
製作会社:角川春樹事務所
配給:東映洋画
上映時間:133分
埋物の庭 のメンバーとAmazonウォッチパーティーしました。
神田伯山のラジオのオープニングにも使われているメインテーマ。
「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、碓氷から霧積へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」
何回言うんだこれ。。
映画は刑事コロンボよろしく犯人の目星は最初からついており、最終的に追い詰めて白状させるまでを描く。
しかし、犯人の息子の岩城滉一演じる恭平、50万借りたい言って理由聞くなとかひどすぎるやろ。こいつは殺されて当然。
犯人、なにも授賞式で白状することないやろ、なんで観客は拍手してるんや??
そして、自殺させてんじゃねーよw もう何から何まで突っ込みどころ満載。
最後にはなぜかニューヨークの刑事まで殺されるし。
そもそも設定に無理があり、なぜ偶然、犯人と刑事に接点があるのか。
国際警察でもないくせに簡単にニューヨークに渡るし。
つーか犯人またサイコパスの母親かよ、犬神家に続いて。
まじで山本寛斎のファッションショー長いし何度も入るし。
商業主義の極み。スターウォーズ続三部作に通ずるものがあるな。
以上
時代の審判を乗り越えられそーな気はしませんが、戦後混乱期を知る当時の現代人に手向けた作品(繰り返し挿入される西條八十の「帽子」もノスタルジックで叙情的な内容ですし)なのでしょう。
同じ息子でありながら強者(政治家の息子)と弱者(黒人のGIベビー)の殺人(被殺害)を描いたのは評価できます。
ただ、初の大規模NYロケも場面として必要だからなのか、単に宣伝文句で使いたいだけなのか?
殺害シーンや自白シーンは大見得を切るような、ある種のプロトコルのようでリアリティの欠片もないのは残念至極。
ただ、この作品を自分にとっての帽子(あの時代の角川映画はよかった……もう戻らない)のように思っているよーな高評価の感想を読むと、もしやこれが狙い??と唸らされます。