喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

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きみはいい子 (2015) ★★★☆☆

2022-08-03 13:32:19 | 邦画

Amazon Primeにて鑑賞。

監督:呉 美保 (お みぽ)

脚本:高田亮

原作:中脇初枝

製作:星野秀樹

出演:高良健吾、尾野真千子、喜多道枝

音楽:田中拓人

制作・配給:アークエンタテインメント

上映時間:121分

プロデューサー:星野秀樹

 

大学の犯罪心理学か被害者心理学の講義にて、教授が児童虐待をテーマにした作品として紹介していた作品。

紹介されてから6年経ってようやく鑑賞するとは…

 

群像劇スタイルの映画。

高良健吾演じる小学校教員の岡野パート、母親の水木パート、障碍児の子供と認知症の老婆パート。

それぞれはほとんど交差しない。

まず、私は日本人俳優の名前を全然知らないため、高良健吾をたからけんごと読んでいました、恥ずかしい

岡野は同棲してる彼女にクレーマーの親の愚痴とかこぼしたところ、塩対応をとられた挙句、浮気される。

イケメンでも中身スカスカだといかんのだな。

というか、岡野担任のクラス、小学校中学年であそこまでクラス崩壊してるとかやばすぎやろ。俺の母校でも、高学年では崩壊していたが。

やはり人に教育したり世話したりする仕事は相手の質が悪いと大変だわな。

介護現場だって、言うことを聞かないわがままな入居者ばかりだと現場が崩壊する。同じことだ。

岡野はプライドを引き裂かれても激怒することなく、生徒に振り回されながらも試行錯誤して、生徒と心を通じ合わせようとする。現実はもっと厳しいんだろうがな。

認知症のばあさんも、周りに迷惑かけて問題行動を起こす系の人ではない。このパートは特別好きではない。

そして虐待パート。虐待シーンは恐ろしいはずだが、観ていて痛快なところもある。子供は素直に謝らないし実に難しいね。虐待されている子供も虐待している母親に依存しているところも興味深い。

以上。

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1 コメント

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Unknown (ぺんたろー)
2022-08-04 07:57:09
虐待者と被虐待者の相互依存的な関係、さらには向けられた暴力をそのまま返すのではなく、別の存在に振るうことで解消する歪さ。
人間の暴力性と社会の関わりについて見事に描いていると思います。

犯罪者の手記なんかも減刑目的かもしれませんが、悲惨な生い立ちが書かれてますよね。
高良健吾、自分もたから、って最初読んでました。こうらなんですよね。亀。
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