西田稔の爺(時事)評論

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中国軍偵察機による長崎県沖離島の領空侵犯に対する日本政府の対応

2024-09-07 11:29:07 | 政治・経済
先日、中国軍の電子偵察機が長崎県沖の離島・男女群島の領空を意図的に侵犯して偵察行動を行なった。これに対する日本政府の対応には大いに問題がある。林芳正官房長官は中国軍機による「領空侵犯は断じて受け容れられない」「外交ルートを通じて中国側に抗議した」と、いつもながらの「遺憾砲」を淡々として発出した。もちろん中国側は蛙の面に水、馬耳東風と受け流したのもいつも通り。
こういう態度を続けていれば、相手側はお得意のサラミ戦術で日本の領土主権に対して次なる段階の侵犯を仕掛けてくるであろう。日本政府・与党は、国際常識に照らして普通の権利行使を淡々と行わなければならない。それなどういう対応なのか。明白な領空侵犯がなされたわけであるから、日本政府は中国側にたいして、「今後、同様の領空侵犯が行われた場合には日本自衛隊によって侵犯機を強制着陸させて乗員の取り調べを実施する。もしも着陸命令に従わない場合には撃墜の可能性もありうる。十分に注意されたい。」との趣旨に通告をおこない、これを内外に広く発信する。これが本来の対応であろう。今後も同じ事案が発生したとき、実際に侵犯軍機を撃墜するかどうかは高度の政治的、軍事的判断による。

ところで、現在マスコミTVで賑わっている自民党総裁選挙であるが、その立候補者および立候補予想者たちの、この領空侵犯事案に対する反応をみると、まったく残念な様相を呈している。ほぼ全員が前述の林官房長官談話と同様の「遺憾砲」を淡々と述べているに過ぎず、小泉進次郎氏にいたっては完全な無関心、無反応で、夏祭りや幼稚園めぐりのパフォーマンスに明け暮れていた様子、こりゃ駄目だ。


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